人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

様々なアーリーリタイア

アーリーリタイアもだいぶ認知度が上がってきたように思います。
しかし世間的にはまだまだメジャーではないので十把一絡げのような扱いです。
ブログなども見ても一つのカテゴリーでくくれるような同質性はありません。

アーリーリタイアをグループ分けするときにはどのような指標、判断基準があるのでしょうか。

1、40歳リタイアの場合の資産額

・8000万円以上
これだけあれば大分余裕の持ったリタイアではないでしょうか。
月に20万以上の生活ができますし、大抵のことには対応できそうな資産額です。
20年間で平均400万円貯めればいいので総合商社などの給与水準の高い会社であれば十分可能な額です。
資産運用がうまくいけば高所得者でなくても十分可能でしょう。
実際に8000万以上の資産の人はブログなどを見てもそれなりにいるようです。
しかし考えてみるとこれだけの資産を形成しないとリタイアしないということは慎重すぎるか、ある程度の生活を望んでいるかということです。
リタイアの意識がそこまでは強くないから資産を増やし過ぎたと言えるのかもしれません。

・5000万円
これぐらいが若干余裕のあるリタイアという感じで理想ではないでしょうか。
それほど節約に励まなくても逃げ切れるかなと思います。
簡単な額ではないですが、平均的な収入プラス副業か資産運用で何とかなる額だと思います。
実際にリタイアした人たちもこの層が多いのではないでしょうか。

・3000万円以下
以前リタイアに必要な金額を試算した記事を書きましたが、その時の額が3000万円強でした。
私は3000万円でも十分リタイア可能だと思っています。
きちんと節約すれば簡単なバイト程度で十分やっていけますし、大抵の事には対応できると思います。
そもそも世間一般の人でこれほど資産を持っている人は少ないですからね。
3000万であれば20年間、平均150万の貯金でいいので高所得でなくても十分現実的です。

2、資産形成の方法

・給与所得
資産形成の基本ですが、収入によって資産形成に回せる額は当然異なります。
平均150万ぐらい回せればリタイアの達成確率はかなり高まると思います。

・資産運用
実際にリタイアに踏み切るほどの資産形成をした人は資産運用がうまくいった人が多いようです。
アベノミクスに乗れた人は一気に資産を増やしたことでしょう。
リタイアできるかどうかの肝は資産運用であることが事実でしょうが、アベノミクスのような幸運に乗れるかどうかは運しだいです。
リスクもあるしマイナスにはならなくてもほとんど儲からないということもあるでしょう。
もちろん資産運用がうまくてアベノミクスに関係なく稼げる人には問題ないでしょうが。

・副業
仕事を持っていてのバイトは難しいかもしれませんが、アフィリエイト、ミステリーショッパー、ポイントサイトであればしている人が多いでしょう。
これらはリタイア後の収入になるのでリタイア前に収入源として確立してしまうと大きな支えとなってくれると思います。
10万ぐらいの副業収入がある人もいるようです。
私はこの類のことは面倒で仕方ないので結局このサイトにアドセンスをはっただけで終わりました。
年間でも2回の飲み代ぐらいしかアフィリエイト収入がありません。
月に1万以上も稼ぐのはすごいなと感心します。

3、リタイア達成年齢

多くの人がリタイア達成の目標を40歳程度としているようです。
大学卒だと20年弱働くことになりますしキリのいい年齢ではないでしょうか。
大抵の人は40歳頃から好奇心が減り、老化を感じます。
人生の残された時間を意識し始めるころなので45歳ぐらいまでにはリタイアしないと現役でのリタイアという感じがしなくなります。
逆に30歳ぐらいでのアーリーリタイアはそもそも現役で働いていた期間が短すぎてリタイアとは言えないのではないかと思います。
私の理想としては35歳ぐらいです。
35歳ぐらいで社会や組織の仕組み、働くということについてある程度理解できたように思います。

4、所得階層

リタイアといえば昔は高収入か株で一発当てた人がするものというイメージがありました。
しかし今では高所得層だけでなく低所得層もリタイアを目指す人が増えています。
ただ所得階層によってリタイアに対する考え方や思考方法はだいぶ異なると思います。
高所得であれば自分に自信を持っている人がいるかもしれませんし、仕事がきつすぎて疲弊している人もいるでしょう。
低所得であれば自分を負け組と思っている人もいるかもしれませんが、今時の若い人は収入-生活費が大事という考えの人が多いようですし、低所得でも生活の楽しみ方も資産形成の仕方も分かっている人がいるでしょう。

5、リタイア後の収入

リタイア後にもバイトやアフィリエイト収入がある人は多いようです。
資産がぎりぎりでやらざるを得ない人も多いと思います。
リタイアを早めたいならばリタイア後の収入を考える必要があります。
ちょっとした刺激や生活のリズムのためにバイトをする人もいます。
リタイアしたんだからもう仕事に時間を取られたくないという人、世間と交わったり刺激を少し受けたいという人、資金的に収入が必要という人がいるのでしょう。
私は現在1日6時間、週3日のバイトをしていますが、結構楽しくやっています。
ただ週3日がぎりぎりです。それ以上だと時間を取られ過ぎになります。
理想は1日5時間、週2日のバイトですね。

6、生活レベル

当たり前ですが生活レベルを下げれば下げるほどリタイアの達成は近くなります。
アーリーリタイアを目指す人の生活はやはり堅実です。
月の生活費が10万から15万程度が多いようです。
アーリーリタイアの中では特殊な層になるかもしれませんが、小屋暮らしの人たちは月5万程度のようです。
生活レベルに関しては節約層、超節約層があるだけで、それほど多様性はないかもしれません。
私は昔から気分によって生活レベルの上下が激しくリタイア後は生活費はかなり落ちていたのですが、今年から跳ね上がっています。
バイト収入が当初の想定よりかなり多くなったので気分が大きくなっているようです。

7、リタイアの理由

・仕事をするのが嫌だから
ブログを読んでいるとこのタイプが多数派のようです。
さらに分けると仕事がうまくできなかったりコミュ障タイプの人がいます。
働く場所に自分の居場所を作ることができないのは確かに辛いと思います。
また働くことを美徳とする社会や会社の風潮を嫌う人に分かれると思います。
少々意識過剰のような気もしますが自分の感覚と一致しないところにいることのしんどさは分かります。

・自分の時間が欲しいから
それほど仕事が嫌いとか辛いというわけでないけれども有限な人生を考えると仕事に費やす時間は最小限にしたいというタイプです。
私もこのタイプで仕事がそれほど嫌だとは思ったことがないですし、仕事から多くのものを得ました。
特に自分でビジネスを作り上げてそれをうまく軌道に乗せることができたときの喜びは格別だと思います。
それでも私は歴史や哲学、生物学、古生物学、宗教学の知識が深まっていくほうが喜びがありますし、ミステリを読んでいるときの幸福感は何物にも代えがたいです。
バックパッカーで世界を見ることの驚きと喜びは残念ながら無くなってしまいましたが。

・ただ何となく
少数派かもしれませんが、気づけばリタイアできるだけの資産ができたので会社を辞めたという人が意外といるようです。

8、社会との距離感

もしかするとこれが一番特徴的なのかもしれません。
リタイアする理由に重なりますが、社会からの疎外感や違和感を感じる人とそうでない人に分かれるように思います。
リタイアブログにはルサンチマンを抱えていてそれの反動、答えとしてリタイアがあるように思えることが多いです。
私自身は何だかんだ言っても今の日本はかなりうまくいっていると思っていますし、この時代に生まれてラッキーだったと思っています。
社会にはあまり興味を持っていないですが、今の日本社会には感謝したくなります。

9、リタイア後の生活スタイル

これは引きこもり派とアクティブ派に分かれると思います。
旅行、趣味、バイト、友人との飲み会などと外に出るのが楽しいタイプとひたすら引きこもるタイプです。
私はバイトはしていますが、断然引きこもり派です。
引きこもっていてもやることが沢山あるのでいつも時間が足りない感があります。
これについては引きこもり派のほうが多い印象があります。
ただアクティブと言っても仕事をしていないわけですから、定期的に外へ出かけるという程度だと思います。
そうすると世間一般からすると引きこもりの部類になるのかもしれません。

思いつくままに書いてみましたが、これらを調べてリタイア志望者、達成者の分布状況を見ると面白かもしれません。


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[ 2017/02/11 15:40 ] アーリーリタイア | TB(0) | CM(9)

2017年1月のお奨め本

2017年1月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・アウトソーシングの国際経済学 グローバル貿易の変貌と日本企業のミクロ・データ分析(冨浦 英一)

現代の貿易理論とその実証研究を紹介しています。
著者の研究内容を一般向けに分かりやすくまとめた感じです。
現代の貿易はすでに最終財よりは中間財やサービスの貿易が重要性を高めています。
貿易の実体と企業行動、そして貿易理論との関係はどうなっているのでしょうか。
日本企業のミクロデータを使って輸出企業、直接投資、アウトソーシングをする企業はどのような特徴を持っているのかを実証しており、その結果は新・新貿易理論の唱える生産性の高さとの関連性があることを示しています。

リカードによる比較優位が唱えられてから貿易理論も少しずつ精緻化してきました。
ヘクシャー、オリーンが生産要素の賦存を取り入れそれまでの技術の差以外でも貿易を促進することを説明しました。
クルグマンらは規模の経済、消費者の多様性といった要素を取り入れて先進国間、同一産業内の貿易が生じる原因を説明しました。
現在の新・新貿易理論では何故同一産業内でも輸出を行う企業が限られているのかを企業の異質性に注目します。
それまでの生産性が同一の企業のみの仮定から生産性の異なる企業を考慮に入れて貿易との関係を論じるところまで来ているのです。
本書では新・新貿易理論に基づく研究について知るのにとても良い本で、国際経済に興味のある人は必読でしょう。

残念なことに国際経済の教科書で最初に出てくる比較優位を理解している人は1割もいないでしょう。
いつも思うのですが、大学受験の必須科目に経済学を加える必要があるのではないでしょうか。
比較優位のような易しい概念ぐらいは国民のほとんどが理解している国になってほしいものです。




・スペイン継承戦争―マールバラ公戦記とイギリス・ハノーヴァー朝誕生史(友清 理士)

スペイン継承戦争とイギリスのハノーヴァー朝が成立する過程をかなり詳細に記述しています。
戦記の要素がかなり強いですが、当時の国際関係や近代に向かっていくヨーロッパ特にイギリスについてよく理解できると思います。
特にイギリスの国内政治での女王、トーリー、ホイッグの闘争は戦争の状況やマールバラ夫妻との関係も絡んで二転三転していき興味深いです。
ちなみにマールバラはスペイン継承戦争で無敵を誇った英雄でイギリスのチャーチル元首相(爵位はない)の先祖になります。

誰でも知っているような戦争とはいえ、スペイン継承戦争というメジャーでもない戦争について日本人によってここまで詳細な解説をしてもらえるのはありがたいです。




・悪霊の館 (二階堂 黎人)

資産家の一族が住む西洋屋敷で当主の双子の孫の女性の1人が殺害されます。
しかもそこは密室で黒魔術のミサが行われた状態で首は切り取られていました。
館と一族に秘められた黒い歴史が彩られて、そしてまるで何かから復讐を受けているような凄惨な事態へと陥っていきます。
おなじみの二階堂蘭子は黎人をワトソン役にして解決に乗り出します。

プロットがよく練られており怪奇趣味的な雰囲気がとてもうまく表現されています。
資産家一族、館の歴史にまつわる謎もとても良いアクセントになっており感心させられます。
ただ肝心の密室トリックや犯人などの推理部分は少し物足りないものを感じました。
あとはストーリーの割には少し長く冗長なところもあるかもしれません。




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[ 2017/02/05 13:12 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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