人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

アーリーリタイア界のオピニオンリーダー

アーリーリタイア界隈でオピニオンリーダー的な存在はいるのでしょうか。
趣味やライフスタイルなどにはそれを象徴するようなリーダー的な存在がいることが多いようです。
しかしアーリーリタイアではそのような人がいないように思えます。
リタイアに関する世間の動向的なものはブログ村のセミリタイアブログからしか得ていないので何とも言えないのですが。

そもそもアーリーリタイアというのは特に語るべきものでもなく、ライフスタイルと呼べるようなものでもないように思います。
単に仕事をしている時間が勿体ないのでさっさと資産形成してリタイアするだけの話です。
フリーターなどとの違いは早めに基盤となる資産を形成したかどうかによる生活の安定度ぐらいだと思います。
たかだかその程度のことに熱く語るネタもないのではないでしょうか。
会社に縛られないで生きるといったことであればリタイアでなくてもいいわけですし。

例えば自分にとって理想のアーリーリタイア像を体現している人っているでしょうか。
早くに資産を形成してリタイアできていて羨ましいというぐらいのものではないでしょうか。
起業家や野球選手のような高度な知識や技術が必要なものではないので当たり前だと思います。

しかしそれでもアーリーリタイアという選択をした人たちに何らかの共通点もあるように思います。
そういう意味で私はアーリーリタイア業界を象徴する人物は寝太郎さんとphaさんだと考えてきました。
考えてみると二人ともアーリーリタイアとは違うと思うのですが。
寝太郎さんはサラリーマンをしたこともないはずですし、phaさんはリタイアを目指していたのではなくサラリーマンが嫌で辞めてもネットがあれば生きていけると考えて仕事を辞めています。
それでもリタイアを目指す人と考え方は似通ったところがあるのでしょう。
アーリーリタイアを目指す人であれば二人を知らない人はいないと思います。

私自身はphaさんのとりあえずだるい、寝ていたい、寝太郎さんの孤独志向(少しニュアンスが違うと思いますが)、ゴロゴロしてたいという感覚に共感を覚えます。
しかし方向性が近いだけであってお二人ほどまで徹底できない普通の人なのが私なのでしょう。
寝太郎さんはコミュニティを広げていくタイプでなく一人で黙々と生きる術を築き上げていくタイプのようです。
phaさんはやはり卓越したプロデュース力のようなもので人とのつながりを紡いでいくタイプのようです。
お二人とも方向性は違いますが、自分の身体で考えて経験し、自分で人生や生活を決定していくところに重きを置いているように思えます。
この自分で責任をもって決めるというところが人生では重要だし、人生を豊かにすると考えているのでしょう。

ということでお二人の本を三冊一気読みしてみました。

・自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (高村 友也 )

小屋暮らしの実際を書いたものです。
自分では挑戦することはないけれど、こういう生活はいいなあと思ってしまいます。
DIYの素人でもネットとホームセンターでこういうことが可能だと知るだけでもうれしくなります。
生きることに必要な様々なモノを他人任せではなく自分で用意するということが生活を豊かにしてくれるのでしょう。
意外に思ったのは早期リタイアという言葉が出てきたということと、「みんながBライフをしたらどうなる?」というありがちな批判にたいしての文章があったことです。
後者については寝太郎さんはそんなことへの反論すら考えないと思っていました。



・ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法(pha)

ニートになるに至った経緯や現状の生活、考え方について述べています。
リタイアを目指す人であれば特に違和感なくそうだよねという感じで読むのではないでしょうか。
こういう生き方を知らない人には面白かもしれないですが、リタイアを目指す人には当たり前すぎて読む必要もないかなと。
著者の処女作ですがニートと著者が名乗ることに違和感を覚える人が多かったのに驚いたのを覚えています。
ニートという言葉が幅広い範囲をカバーしてしまったのだからそこを突っ込むこと理由がよく分かりませんでした。
関係ないですが、ミステリーという言葉があまりにも幅広いジャンルを含めるようになってしまった時に高村薫が自分の小説はミステリーではないと怒っていたことに同様の違和感を感じたことがあります。



・持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (pha)

働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない、というテーマで章を割いています。
「ニートの歩き方」より新しい生き方の提唱になっていてこちらのほうが面白かったです。
特に「家族を作らない」は新しい共同体の在り方を提示しているのかもしれません。
家族という血縁による共同体だけではなく、出ていくのも自由な互助的な機能を持つ家族に近い共同体と補完しながら社会が形成されていくのは十分あり得ます。
ただこの本も人とのつながりを前提とした生き方を提唱しています。
私のように人とのつながりを求めない人間とはやはり考え方がだいぶ違うなあと思いました。
あと若干社会評論的なところがつまらなく感じました。
そういうことは専門家に任せておいてもっと自分本位の視点で書いて欲しかったです。



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[ 2017/04/08 17:42 ] アーリーリタイア | TB(0) | CM(2)

2017年3月のお奨め本

2017年3月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・あるようにあり、なるようになる 運命論の運命(入不二 基義)

全てのことは必然なのか、それとも偶然なのか。
著者は論理的運命論と名付けて因果論的ではなく形而上学的に論じていきます。
排中律を駆使し、過去・現在・未来の在り方と可能性の様相といった議論からこれまでの運命論からさらなる高みへと登っていくように思えます。
哲学者というのはとてつもなくどうでもいいことにこだわり考え続ける人種だなあと改めて思いました。
運命論の正当性について述べよと言われても私などはせいぜい1000文字ぐらいしか書けないです。
しかし彼らは様々な議論を駆使して驚くべき議論を展開してしまいます。
私のようなろくに考えない人間はただひたすら圧倒されて眩暈を起こすのみです。
この本は本人もいうように入不二さんの一つの到達点だと思います。
こんなどうでもよくて、そして真なることがたとえ分かったとしても何の意味があるのかわからないようなことでも哲学者は問い続けずにはいられないのです。



・クリミア戦争(オーランドー ファイジズ)

クリミア戦争の全体像を描いた力作です。
特にイギリスとロシアでの戦争に至るまでの政治的、世論的な経緯を詳細に記述しています。
現代人は第一次世界大戦と第二次世界大戦を時代を隔てる画期のように考えます。
しかしクリミア戦争こそが最後の騎士道精神を残しつつ、最初の総力戦、世界大戦と言えると著者は強調します。
クリミア戦争ではジャーナリズムが世論を形成し、世論が外交に影響を与え、電信技術が発達し、戦場での医療体制が発展し、戦場に鉄道が引かれるなどクリミア戦争で見られた戦争の変質は注目すべきことがいくつもあります。
ヨーロッパであり、キリスト教国であるイギリスとフランスがオスマン帝国と同盟を組んでロシアと戦い、オスマン帝国各地で民族の独立運動は勢いを増して帝国が解体へと進んでいき、ロシアでは農奴解放が進みきっかけとなったことなどやはりもっと知られてよい戦争なのだと思います。

この本を読んで驚いたのですが、この時期のイギリスの陸軍はフランスと比較してかなり遅れていたようです。
補給体制や医療体制、士官と兵隊との関係などフランスと比較すると前時代的に描かれています。
戦闘も無茶なことばかりしていたずらに死者を増やしていきます。
どうもイギリス軍の強さはやはり海軍で、陸での戦いは金で他国の兵士を雇うようなことが多かったため陸での戦いには慣れていなかったようです。



・暗殺者グレイマン (マーク・グリーニー)

元CIAの工作員で凄腕の暗殺者グレイマン。
グレイマンは暗殺を請け負いイラクでアフリカの大臣を暗殺に成功します。
しかし大臣の兄である大統領は復讐から多国籍企業にグレイマンの暗殺を命じます。
世界各国の暗殺チームがグレイマンを暗殺するために招集されます。

凄腕過ぎる元CIAでしかもCIAから暗殺者リストに載せられているという分かりやすい設定です。
そして次から次へと迫りくる暗殺者と戦闘して負傷しながらも強靭的な体力と精神力で生き残っていきます。
何ともありがちですし、複雑性のないシンプルなストーリーなんですが面白いです。
私はもっと渋い感じのハードボイルドが好きなんですが、暗殺者にしてはいい人過ぎてしかも超人的に強く、そしてさくさくと読めるテンポの軽い明るいハードボイルドも楽しいです。
アクション映画のようなストーリー展開が好きな人にはお薦めです。



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[ 2017/04/01 19:03 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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