人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

時代が生んだ英雄

毎週「八重の桜」を楽しみに見ています。
会津から見た幕末というのは興味深く、主人公を女性に据えたのも新鮮味があります。
また会津にも神保修理や山本覚馬のような世界の中の日本を考えていた優れた人物が多くいたようで、改めて薩長、幕府問わず偉大な人物を多く排出した時代だと思わされます。

それにしても戦国時代と明治維新には時代を変えていくような人物がたくさんいます。
戦国時代はそれこそ農民でも天下統一が可能な時代だったので、いわばいったんリセットしてゼロから日本全国で天下統一の競争をしたわけです。
自由競争によって優れた人物が生まれ社会の革新が進みますが、戦国時代はまさにそれを証明しているでしょう。

明治維新は日本が世界の植民地獲得競争に巻き込まれようとしており、日本が外国に支配されることもありうるという危機感によるプレッシャーは想像を絶するものだったでしょう。
日本の歴史でも未曾有の危機の時代に短期間で中央集権国家に移行させることに成功して外国に支配されることもなく、国家が分裂することもなく乗り切ったわけです。
そのような危機の時代にはやはり優れた人物がたくさん出てくるのは必然でしょう。

では戦後、彼らと同じぐらいに優れた国家を変革するような人物が生まれたのだろうかといつも思います。
特に戦争前後は明治維新と同様に未曾有の危機の時代で実際に敗北して外国に占領されています。
吉田茂は戦後の混乱期の日本を導いたといえるかもしれません。
白洲次郎は坂本竜馬のような爽やかさと見識を持っていたように思います。
あとは石橋湛山あたりでしょうか。
私が戦後政治に関する知識がないこともありあまり思いつきません。

本田宗一郎、松下幸之助、井深大などのように経済界では優れた人物が多数出ています。
彼らは明治維新の優れた人物に比肩できるかもしれません。
今なら孫正義、柳井正と言ったところでしょうか。
ただ彼らにしても西郷隆盛や勝海舟、あるいは織田信長、徳川家康と言った人物とは比べるべくもないでしょう。

もし西郷隆盛や勝海舟が現代に生まれていたらどうなのでしょうか。
おそらく総理大臣や企業家として成功はするのでしょうが、偉大といえるほどの人物とはなっていないでしょう。
やはり英雄は時代が作るもののように思えます。
逆に孫正義や柳井正が幕末に行けば西郷隆盛や勝海舟ぐらいの活躍をするのかもしれません。

社会の危機的な状況がどのくらいかでどれほどの人物を必要とするか決まるのかもしれません。
また社会を変革するような優れた人物を受け入れる社会状況も必要なのではないかと思います。
戦前はそのような優れた人物を社会が受け入れることができなかったから一方向に戦争に突っ走ったのでしょう。
現代では社会が安定しており、日本を変えるような人物を必要としていないということなのでしょう。
それでも個々の社会システムは変えていく必要があり、それに応じて経済界ではそれなりの人物が出てきているのではないでしょうか。

しかし私は戦国時代や幕末の有名な人たちは本当に偉大な人物だったのだろうかという疑問を持っています。
激動の時代にノスタルジーを感じる現代人を満足させるような物語が長年生産されてきただけのようにも思えます。
日本人の坂本竜馬に対するイメージはほとんど司馬遼太郎が作りあげたものではないでしょうか。

実際は幕末の志士たちも私たちの時代の優れた人物とあまり変わらなくて、ただそれでも一生懸命生き抜いてきただけのことかもしれません。
そして後の時代の人間たちが事実や情報を取捨選択して明治維新という魅力的な物語に再構成しているだけではないでしょうか。
歴史というものはあくまで現代の人が価値判断を投入して必要とする物語を作り上げるものなのですから。

戦国時代や明治維新の物語は現代でも再作成され続けています。
坂本竜馬や西郷隆盛、織田信長、徳川家康のようなトップクラスの物語がある程度作られても、今回の山本八重のような時代を変えたとはいえないような人物の物語が作られていきます。
この調子で行くと1000年後ぐらいには第二次大戦については歴史の教科書に数行載るぐらいでしょうが、坂本竜馬は相変わらずドラマ化されており、「竜馬が行く」は1000年後の言葉の現代語訳で売れ続けているように思えます。
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[ 2013/06/02 12:48 ] 雑感 | TB(-) | CM(0)
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