人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

不確実性

ここ最近の市場は大荒れです。
アベノミクスに反対の人は早くも問題が出てきたと大喜びのようです。
サヨクや宗教、反原発といった人たちは社会がうまく行かないことを喜ぶ人が多いようです。
アベノミクスに大反対ですし反原発の私ですが社会的な不幸やあるいは自分の不幸を自分の存在証明としないように気をつけたいものです。

さて社会は不確実性に溢れています。
不確実性といっても大抵は予見可能性があるのでヘッジをかけます。
また予見可能性のあるネガティブな事象は起こる可能性を低くしようとします。

社会の様々な制度は予見可能性を高めるように改良され、一方でヘッジをする仕組みが生まれてきました。
契約の仕組み、養子制度、様々な市場、国際機関、貿易などによる国家間の相互依存関係、オプション取引、保険、年金制度などあらゆる制度がそうです。

個人も確実性の高い人生を送るために、いい大学にはいって安定した優良企業に入るといったことを望む人が多いです。
それでもこのような人生にも不確実性が高まっているので、会社に依存しないスキルというヘッジも求められるようになっています。

アーリーリタイアしたい場合は様々な不確実性に備える必要があります。
一番のヘッジは働き続けることなのですが、それではリタイアになりません。
不確実性の大きなものとしては年金制度、インフレ、病気、資産の維持などでしょう。
年金制度の不確実性は余裕資産を用意することで対応するしかありません。
病気については余裕資産に加えて健康的な生活をすることでしょうか。
インフレ、資産の維持はリスクを考慮に入れた分散投資などで備えることになるでしょう。

アーリーリタイアしたい人に限らず、誰にとっても不確実性はないほうが良いものです。
ですがアベノミクスは日銀が大量の国債を購入して過度に市場に介入することによって不確実性を極端に増す政策にも関わらず、その効果は非常にあいまいです。
やってみなければ分からないという政策はリスクが許容範囲に収まる場合にのみ許されるものです。

私は今最も取り組むべき問題は社会保障改革、次に規制緩和やTPPだと思っています。
なぜなら社会保障改革は確実に大きな効果を得られ、年金や健康保険という不確実性が高い制度の確実性を増すのは経済にとてもよい影響を与えます。
個人の選択でも政策でも行動の優先順位は効果の確実性と効果の大きさで決めるのが鉄則です。
しかし残念ながらまたしても社会保障改革は先送りになりそうな雰囲気になっているようです。


ところで多くの人は不確実性を嫌いますが、そうでない人もたくさんいます。

不確実性そのもので利益を得る人がいます。
起業家は不確実性が高いところで事業を始めるから大もうけできるといえます。
イノベーションなど経済の活性化に大きく貢献しています。
不確実性が増して相場が上下に荒れて取引量も活発になるときにはヘッジファンドなど金融関係の人が稼げます。
また保険や先物、あるいは宗教関連などは不安や不確実性を抑制するシステムを提供しています。
国土強靱化政策は災害という不確実性を強調することにより予算を獲得する手段です。
かれらに取っては不確実性があるからこそ商売になります。

不確実性に対してヘッジができている人もいます。
ある程度資産を持っている人は大抵何らかのヘッジをかけているはずです。
そのような人は同時に不確実性を利用して儲ける準備もしているものです。
また高齢者が先送り政策を望むのもある意味すでにヘッジできているからとも言えます。
残りの寿命が少なければたとえ不確実性が高まっても逃げ切る計算ができます。

大抵は勘違いなのですが不確実性とは関係がないと考えている人もいます。
アベノミクスの支持率が高い理由の一つはそのリスクをよく分かっていないからだと思います。
リスクがよく分かっていないのであればとにかく現状を変えて欲しい人はアベノミクスを支持するのでしょう。
また自分の現状が限りなく悪いと思う人はこれ以上悪くならないのなら何か強力なことをして欲しいと思うのかもしれません。
もし財政崩壊してガラガラポンになるだけならまだしも、おそらくヘッジできている人は切り抜け、その手段持たない低所得層の暮らしはさらなる生活水準の悪化になる格差が強まる可能性が高いと思います。


安倍さんには社会保障改革など不確実性をなくす政策をしてもらいたいものです。
また逆に国土強靱化政策のように不確実性に対する過度な対策は止めてもらいたいものです。
そして私たちは政策という不確実なものに頼るのではなく、自ら不確実性に備えるようにしなければなりませんし、そのような賢さを身につける必要があります。

それにしても若い頃は世の中不確実で何が起きるか分からないこそ人生も社会も面白いと思っていたのに、ひたすら安定性を望むという何と体たらくなこと。
不確実な事象に対応できる精神力が落ちているということでしょうか。
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[ 2013/06/01 16:14 ] 雑感 | TB(-) | CM(6)
不確実な時代だから安定を望むのでは
いつも拝見しております。
初めて記入させていただきます。

この数年の不確実さ(社会不安)は、その前の何十年と大きく違うと感じます。
だから、これだけ不確実になると、若い人でも安定を望むと思います(多分。私は中年なので・・・)。
残念ながら、安定を望むということは、不確実さが進行中ということなんでしょうね。
これからどんなリスクヘッジが最適なのか試されるところですね。
[ 2013/06/01 20:37 ] [ 編集 ]
>sanouさん

コメントありがとうございます。

確かに不確実性は増すばかりですね。
日本が状況の変化にうまく対応できていないからだと思います。

ただこれまでの数十年は日本の歴史上でも稀に見る幸運に恵まれた安定した社会だったのだろうと思います。
やはり団塊の世代は本当に幸運だった世代です。
[ 2013/06/02 00:52 ] [ 編集 ]
何か守るものがある人は不確実とか不安定は望まないですよね。

執着というのかな。

[ 2013/06/03 23:10 ] [ 編集 ]
>yamyasさん

誰しも安定を望むとは思いますが、守るべき家族を持つ人が特に安定を望むのは当然ですよね。
私の場合はリタイアという不確実性に弱い状態を目指しているので安定した社会を目指すような政策をして欲しいなと思っています。

個々人のレベルではアニマルスピリットを持つ人が多いほうが世の中楽しいですけどね。
[ 2013/06/03 23:28 ] [ 編集 ]
こんにちは。
日本に何が起こっても、働いてさいいれば何とかなるのに
働かない事を選択するってことは、本当は何が起こるか分からない人生が好きなんじゃないでしょうか。

いつもブログ楽しく読ませてもらってます。
勉強になります。
自分の息子(4歳)がこれからどうやってこの厳しい世の中生きていけばいいのかいつも考えてますけど、このブログから何かヒントを得そうな気がします。
[ 2013/06/04 10:00 ] [ 編集 ]
>汚職議員さん

いつも読んでくださってありがとうございます。

>働かない事を選択するってことは、本当は何が起こるか分からない人生が好きなんじゃないでしょうか。

意外とそうかもしれませんね。

しかしリタイアブログを読んでいるとリタイアの資金をためすぎている人や計画的過ぎる人が多いようにも思えます。
そういう人たちは普通の人よりひたすら静かな安定した生活を望んでいるのかなあと思います。
[ 2013/06/04 20:11 ] [ 編集 ]
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