人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

日本の財政再建の行方

正式に消費税増税の2年半の延期が決まりました。
果たして2年半後に現在の経済状況が今より良くなっているのでしょうか。
はなはだ疑問です。

本来消費税が増えたところで総需要には変化がありません。
需要が民間から政府へ移るだけです。
もし増税分を借金返済に充てるとしたら民間に再び戻るだけのことです。
しかし消費性向の問題があり4兆円の増税で政府が支出を4兆円増加させたときに、民間が4兆円以上消費を減らす可能性があります。
そのために経済成長が抑えられる可能性があります。
しかし難しいところは消費税によって本当に消費が低迷してるのかの判断が困難だということです。
そもそも社会保険料が増え続けており実質賃金もあまり伸びていないためこれらの影響も相当大きいはずです。
また現役世代は将来の年金、医療制度は現状維持が不可能と考えているでしょうから消費を抑制する傾向は年々大きくなっていると思います。

とても持続可能とは思えない日本の財政はどうなるのでしょうか。
あまりにも条件が複雑なため将来の事なんて誰にも分からないと思います。
ではどうやって返済するのでしょうか。

1、経済成長による増収により返済する
ほぼ無理でしょう。
アベノミクスが始まった時にこのような夢のようなことを本気で言っていた人もいたようですが、異次元緩和でも成長率は低空飛行です。
これは高度成長期のような労働人口増加とインフラ投資、イノベーションが組み合わさった夢の時代の話です。
現在は労働人口の増加は期待できず、効果の高いインフラ投資はあまりありません。
イノベーションについてはAIや自動運転のような期待できそうな分野はあると思います。

2、増税や歳出減でプライマリーバランスを黒字化する
借金を返す基本的な方法です。
私はこの方法が正しいと思います。
社会保障費のカットがまず重要でしょう。
次には議員と公務員をとことん減らすということです。
これは人件費の削減という意味ではありません。
余計な仕事をなくすためにそのような人員の余裕をなくさせるということです。
人員が増えるとどうしても補助金行政や産業のコントロール、様々な規制による共産主義的な政策や支出ありきの政策となってしまいます。

3、インフレで借金を減らす
政府はこれを狙っているのだと思います。
利子率以上にインフレ率が高ければ借金をした人はその分得することになります。
これは実質的には増税ですが法律が必要ないので政府にとってはこれが一番望ましいのだろうと思います。
しかしこれは経済をうまくコントロールする必要があり実際には相当な犠牲を払うことになると思います。
現在だとインフレ率は低すぎますし、仮にインフレ率が2%を超えて上昇するときに果たして金利を抑え続けられるのか疑問です。
そうなった場合には日銀の国債の直接引き受けや満期の来た分を償却してしまって政府に返済を求めないということが起こり得ると思います。
この場合にはインフレが一気に進む可能性が極めて高くなります。
残念ながら政府がいくらでもお金を刷っても大丈夫という夢のような社会はいまだ現れたことがありません。

4、借金を踏み倒す
これは大きな混乱をもたらすでしょう。
金融システムは不安定になり金融機関や年金基金などの国債を保有する主体のダメージは相当大きいと思います。
世界に対する影響度合いや海外からの援助が難しいことから考えるとギリシャのレベルでは済まないでしょう。
ただ実際にはいよいよというときには国債の大半を日銀が持っていると思います。
その場合は日銀による償却になるのかもしれません。

結局財政問題にはフリーランチはありません。
国民が頑張って稼げるようになるか、国民が消費を抑え、政府も支出を抑えるか、インフレ税やデフォルトで国民を犠牲にするかです。
経済成長が十分でなかった場合はどこかでツケを払わされるのです。
そして今現在でも民間から国へ資金は流れ資源の最適化がなされない非効率なお金の使い方がなされています。
国の借金が増大することも問題ですが、それだけの莫大なお金が民間ではなく国が使ってしまったことによる非効率性も問題です。
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[ 2016/06/04 17:53 ] 社会 | TB(0) | CM(9)
こんにちは

 政治は、政党維持のこともあり極端な改善策はとりにくいでしょうから、行きつくところまでいかないと、消費税20%などのような抜本的な策は無理だと思います。経済成長が無理だとすると国の借金はまだまだ膨れあがるでしょう。どうしようもないところまで行けば、ようやく政策の争点になると思います。
[ 2016/06/04 21:32 ] [ 編集 ]
>マークさん

今の状態でも数字的にはすでに危険水域と思いますが先延ばしだけは可能な状態ですからね。
行きつくところまで行ってしまうと相当悲惨なことになりそうですが、そうならざるを得ないでしょうね。
実際に何が起こるか恐ろしいですが経済現象として興味深いです。
[ 2016/06/04 23:39 ] [ 編集 ]
私も先ほど記事を書き上げたんですが、
らいくむさんの記事の方がはるかに内容が濃いですね。
いや、お恥ずかしい。
('◇')ゞ

[ 2016/06/05 09:09 ] [ 編集 ]
>mushoku2006さん

ありがとうございます。

記事で書かれていたインフレの時に誰が得をするか、あるいはどうやって資産を守るかは難しいですね。
マイルドなインフレで利率を抑制できれば株などのリスク資産が強いと思います。

高インフレまたは利率の急上昇ではリスク資産は強烈なリスクオフで下がりそうにも思います。
このようなときは普通預金と労働者が強そうです。
利率や賃金は上がりやすいですから。
いずれにしても借金をしている人、つまり政府への所得移転はあるので政府の債務負担は減りますね。
新規の国債発行は大変でしょうけど。
[ 2016/06/05 23:19 ] [ 編集 ]
日本の行方についての考察、とても参考になりました。

あと「実際に何が起こるか恐ろしいですが経済現象として興味深いです」というらいくむさんの達観した姿勢にも興味があります。

らいくむさんにはなんというか揺ぎ無い芯みたいなものがあるように思えてなりません。

それは数々の本・経験をつんだ結果、自身で構築してきた何かなのでしょうか。

それとも、もともとの気質なのでしょうか。

もし可能でしたらその辺の話も是非お聞かせいただけると嬉しいです。
[ 2016/06/05 23:43 ] [ 編集 ]
>すりえざさん

たぶん達観しています。
もう十分人生を楽しんで余生に入った感があります。
傍観者のようになっていますね。

あとは私は社会の変化に対する好奇心がかなり強いほうだと思います。
経済学や科学技術への興味が強いほうですが、これらが社会に良かれ悪かれどのような影響を与えていくのかを見ているのが大好きです。
[ 2016/06/06 23:43 ] [ 編集 ]
やっぱりそうでしたか。私にはその境地は未だ遠いです。

もとからの性質と素養が相まって「良かれ悪かれ」と言えてしまう客観的な視線をお持ちなのでしょうね。

これからも楽しみにしております!お返事ありがとうございました!
[ 2016/06/07 16:12 ] [ 編集 ]
永久サイクル課税
プライマリーバランスの達成なんて無理でしょうけど、消費税って考えてみればよくできた税金だなと思います。まず誰も消費税から逃れられない。働かない老人だろうが外国人だろうが、アウトローでも消費税は払わなければらない。

今後財政当局は苦しくなれば消費税を上げればいいということになる。
税率を上げれば、自動的に全員から強制的に税金を取ることができる。全員から取るという公平性が肝です。これでは誰が文句を言っても全員が負担していますのでという理由で消費税は下がらない(政権がつぶれるだけ)。いよいよということになれば消費税を30%でも40%にでもするでしょう。日本の財政当局は破綻をいくらでも先延ばしにできる魔法の杖を持ったようなもんです。
[ 2016/06/11 14:07 ] [ 編集 ]
>ケンぺスさん

私も消費税は公平性から言うと他の税より優れていると思います。
買い物の度に税金を払わされているという感覚が国民は嫌なんでしょうね。

10%に上げるだけでも世論は反対するのでどこまで上げられる疑問ですけどね。
歳出カットやインフレでしのごうとするような気がします。

プライマリーバランスの黒字化はいったい何度期限を延期すればいいんでしょうね。
[ 2016/06/12 11:17 ] [ 編集 ]
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