人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

2016年4月のお奨め本

2016年4月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・ルパンの消息 (横山 秀夫)

15年前に高校で女性教師が自殺する事件がありました。
しかし時効直前に自殺ではなく殺人で高校生3人が関連しているという情報が警察に寄せられます。
当時高校生たちはテストの問題用紙を盗むために高校に忍び込む計画を立てていました。
警察は彼らを取り調べて限られた時間で再捜査を始めます。

15年前の自殺で処理された事件で捜査資料も乏しく、元高校生の供述だけからどのように事件が明らかになっていくのかが読みどころです。
伏線のはり方など非常によく考えられた展開で最後まで真実はどうだったのかが気になり一気に読んでしまいました。
現在の刑事による取り調べと高校生の当時の回想が交互に展開しますが、回想シーンが多くを占めます。
不良高校生や刑事たちの15年の時の流れが小説を豊かにしています。

デビュー前の作品を改稿したものらしいですが、すでにここまでのものを書いていたとはさすが横山秀夫だと恐れ入りました。



・オリンピックの身代金(奥田 英朗)

東大の院生である島崎国男は出稼ぎに来ていた日雇い労働者の兄を失います。
国男は学生運動などに興味を持ちませんでしたが、東京の発展に取り残される地方や出稼ぎ労働者の底辺の生活に疑問を持ち始めます。
そして国男は東京オリンピックを人質に身代金を要求する計画を立てます。

国男や東大の元同級生のテレビマン、事件を追う刑事などから見た当時の東京を描いています。
戦後20年ごろでまだまだ日本も豊かではなかった時代ですが、新幹線や首都高速、公団の建築などが進みオリンピックを契機として豊かな社会へと突き進んでいた時代です。
急速な発展には取り残される人たちが多く出てきます。
国男はそれらの問題を自分の中では解消できず、復讐や社会を変えるのでもなく存在していることを知らしめるために国家を脅迫したように思えました。

国家を脅迫して一体どうなるのかスリリングに展開していきます。
無事にオリンピックが開催されることはもちろん分かっているのですが。
面白かったのですが、最後は主人公たちの後日談みたいなものが欲しいように思いました。



・ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか (入不二 基義)

ウィトゲンシュタインについて独我論、無主体論、私的言語論に絞った解説をしています。
薄い本ですがとても分かりやすく内容の濃い本です。
しかし4月の初めに読んだのでほとんど忘れました。
アマゾンレビューを見て何となくは思い出せますが、感想をかけるほどではありません。
再度読んでみます。
かなり面白い本であることは間違いないです。

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[ 2016/05/07 16:12 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(2)
読書三昧羨ましいです。

 私も読書が好きなので、都会にいたときは都立図書館などせっせと通っていました。今は老後に向けて、何度も読む本を決めて選別しています。若い人の書いた本は苦手です。

 仕事しんどいです^^。やっぱりもうリタイアしようかな。国の財政状況がどうなるか心配で働いているようなものです。
[ 2016/05/10 20:24 ] [ 編集 ]
>マークさん

実際にはリタイアしてもあまり読書時間は増えていないのが悩みです。
集中力の問題や何だかんだで色んな事をしているので。

国の財政状況や自分自身の様々なリスクなどを考えると心配ですよね。
リタイアできるほどの資産を形成する人は計画性があるので毎年微調整をしていけば乗り切れるのではないかと思います。
ぜひぜひリタイアを!
[ 2016/05/11 00:00 ] [ 編集 ]
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