人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

2016年2月のお奨め本

2016年2月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・正統と異端 - ヨーロッパ精神の底流 (堀米 庸三)

ヨーロッパ中世のキリスト教の正統性を担う法王、ローマ教会が異端とされた勢力とどのように対峙したかを論じています。
と言ってもカタリ派などのような異端と教会の対立などを焦点にあてているわけではありません。
アウグスティヌス以来の秘蹟論争がどのように変遷してきたかが中心テーマです。
グレゴリウス改革からイノセント三世までのローマ教会内外の抗争、新たに出現する宗教運動への排斥あるいは取り込みがされるときにいつも問題となるのが秘蹟論争です。
正統的な立場はアウグスティヌスから変わっていないのですが、その時々の教会内外の情勢によって教会内部でもその解釈は変化してきました。
ローマ教会内で二転三転する秘蹟論争、異端の位置付けが次の時代へとつながっていく躍動感はこれぞ歴史と言いたくなるぐらい面白いです。
半世紀前に出版された本ですが色あせない名著だと思います。




・元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (吉田 たかよし)

周期表について分かりやすく解説しています。
周期表というと無味乾燥で暗記しなければならないものというイメージがあるかもしれませんが、著者は周期表ほど美しく、世界を表しているものはないと言います。
読み進めていくと確かに世界を表しているというのも過言でもないように思えてきます。
宇宙の構造、レアアース、毒性、被爆など身近なことが周期表から読み解く様子はまさに目から鱗です。
高校生が周期表を学ぶときにはこの本を読ませたら化学が好きになるのではないかと思います。



・カリフォルニアの炎 (ドン ウィンズロウ)

カリフォルニアで火災査定人をするジャックは女性の失火と思われる豪邸の火災を調査することになります。
しかし火災の現場に不審なところがあることや豪邸とアンティーク家具にかけられた保険の不自然さから放火と殺人を疑いはじめます。

決してあきらめることなく緻密な調査を進めて真実に行きつく様子と用意された巧妙な罠が読みどころです。
テンポよくストーリーが進むうちに話が大きく広がりすぎの感もありますが何とかうまく落としています。
火災現場の調査や保険に関する法律などが詳しく記述されているところも読みごたえがあって面白いです。
カリフォルニアが舞台からなのか内容の割には終始妙に明るく軽い雰囲気です。

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[ 2016/03/06 21:28 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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