人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

2015年12月のお奨め本

2015年12月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・日本仏教 思想のあゆみ (竹村 牧男)

日本の仏教思想の概要を解説しています。
聖徳太子から始まり、南都六宗、最澄、空海、鎌倉新仏教までが対象です。
各教派の教説を少々詳しく解説しているので突っ込んだ入門書を読みたい人によいと思います。
私には南都六宗についての解説が分かりやすいものでした。

ところで仏教の入門書はほとんど鎌倉新仏教までの解説で終わります。
歴史でも一向一揆などには触れられますが、その教理の変化については触れられることはありません。
考えてみるとキリスト教やイスラムでも思想の展開は中世で大体終わります。
哲学では新たな課題が時代とともに生まれそれに対する思索が始まります。
しかし宗教の場合は最初にある程度の枠組みを提示してしまう以上、その思想の変化には限界があるのかもしれません。




・考える力をつける哲学問題集 (スティーブン ロー)

哲学の代表的な問題を取り上げて哲学ではどのように考えるのかを2人の人物の会話仕立てで学んでいきます。
コントのような設定で軽妙な掛け合いで話を進めていくので本格的な入門書のように肩ひじ張らずに楽しく読めると思います。
哲学の知識はないが哲学ではどのように考えるのかを知りたいという人によいと本です。

答えなど出るわけがないし、出たところで社会に影響が出そうもない問題に取り組む哲学者とは不思議な人たちです。
本書で取り上げられるのは宇宙に始まりがあるのか、タイムトラベルは可能か、道徳とは何か、他人に心は本当にあるのかなどです。
けれどもだれもが取り上げられた話題の一つぐらいは考えたことがあると思います。
私は他人に心があるのか、宇宙に始まりはあるのか、意識とは何か、遺伝子操作をしていいのかなどはいまだに考えてしまいます。
しかし大抵の人は何となく考えるだけだと思います。
哲学者はこれを徹底的に考えたくなる人たちです。
そんな世界にちょっとだけ触れて見るのは楽しい営為です。
しかし哲学者と同様に徹底的に考え出すと人生疲れてしまいます。




・チャイルド44(トム・ロブ スミス)

スターリン体制のソ連の国家保安省の捜査官レオは党に忠誠を誓う優れた捜査官でした。
あるとき自分の息子の事故死が殺人だったと訴えた捜査官を悲しみからくる思い込みによる間違いだと説得することになります。
その後部下の計略にはまり立場が危うくなったレオは地方へ赴任することになりますが、そこで自分が事故死だと説得した子供の死の状況がよく似た子供の死体を発見することになります。

スターリン体制下の生活が描かれているので雰囲気が終始重い感じですが骨太で読み応えのあるハードボイルドです。
国家が非を認めぬ社会の怖さ、国家がすべてを管理しようとする社会の恐ろしさが克明に描かれており主題である猟奇的殺人の犯人を追うことよりはこれらの描写の迫力、何とも言えない閉塞感を感じる社会の描写に自分まで息が詰まる感じで読み進めてしまいました。
読者を選ぶかもしれませんが骨太なハードボイルド好きならおすすめです。

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[ 2016/01/16 16:35 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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