人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

2012年7月のお奨め本

2012年6月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・双頭の悪魔(有栖川有栖)

学生アリスシリーズの3作目。
とある山奥に孤立する芸術村に潜入したアリスたち推理研の一行が、大雨で橋が崩壊したために芸術村とその外の村に分断されてしまいます。
相互に行き来できなくなった双方の村で殺人事件が起こってしまい、物語は平行して語られていきます。
舞台設定がよくできていますし、トリックも分かりやすくかつ面白いと思います。
初心者でも楽しめる本格系の良作でしょう。
読者への挑戦状が3回出てきますが、私はこの手の挑戦状に受けてたったことがありません。
タイトルはいまひとつで、タイトルから受ける印象とは全く異なる内容だと思います。

双頭の悪魔 (創元推理文庫)双頭の悪魔 (創元推理文庫)
(1999/04)
有栖川 有栖

商品詳細を見る


・冒険商人シャルダン(羽田正)

17世紀に商人としてペルシア、インドを旅し、当時として一級のペルシアに関する著作を書いたフランス人シャルダンの生涯を描いています。
昔の人の異文化体験というのは本当にわくわくします。
シャルダンが見たペルシアの文化やプロテスタントであったシャルダンがイギリスに亡命する経緯、著者のシャルダンに関する資料との出会いなどが読みどころです。
ただシャルダンという人物の魅力が十分に表現されていないように思えました。
学者が書くとどうも無味乾燥になってしまうからでしょうか。

冒険商人シャルダン (講談社学術文庫)冒険商人シャルダン (講談社学術文庫)
(2010/11/11)
羽田 正

商品詳細を見る


・イスラームの国家と王権(佐藤 次高)

16世紀頃までのイスラームの史的展開を踏まえつつ、イスラームの中で国家や王権がどういった存在だったのかを論じています。
と言っても体系的に論じられているわけではなく、国家と王権の観点を中心にイスラーム史をなぞる程度です。
国家や王権と宗教の関係、聖俗の関係、宗教と部族、国家への帰属意識の問題などもっと突っ込んだ議論を期待したのですが。
それでもイスラーム史を新書などで読んだ人がもう少し詳しい本を読みたいときには良い本だと思います。
それぞれの論考もよく書かれています。

イスラームの国家と王権 (世界歴史選書)イスラームの国家と王権 (世界歴史選書)
(2004/01/25)
佐藤 次高

商品詳細を見る
関連記事


にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村

[ 2012/07/03 20:28 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
ブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

相互リンクとコメントを頂いた方