人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

2014年10月のお奨め本

2014年10月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・新世界より(貴志祐介

1000年後の日本の自然豊かな村が舞台です。
そこでは人々は科学技術に頼る代わりに呪術を使って生活しており、バケネズミという知能の高い種を使役して平和に暮らしています。
子供たちは大人になるため学校で呪術を学ぶことになっています。
主人公の早希も親友たちと学校で呪術を身につけていきますが、ある冒険をきっかけに自分たちの存在や人類の歴史に疑念を持つようになります。
そしてやがて人類が最も恐れていた事態が起こることになります。

久しぶりにはまってしまい一気に読んでしまいました。
素晴らしいSF世界を作り出してくれています。
呪術を手に入れた人類と手に入れるまでの過程やその後の歴史、人類を脅かす存在。
様々な奇天烈な動物たちまでも綿密に考えられ世界にふさわしい場所を占めています。

最初は全体像がつかめないのでよくわからないところもあるかもしれませんが、新世界の輪郭が見えてくるともう止まりません。
解き明かされていく人類の秘密と早希の運命がどうなるんだと気になって読み進めるしかなくなるでしょう。

この世界観を作り上げる努力は並大抵のものではないと思います。
年に一冊ぐらいしか出会えないレベルの小説です。




・日本仏教入門 (末木 文美士)

日本の仏教で重要なトピックを解説しています。
大乗戒論争、鎌倉新仏教、明恵による法然の批判、大蔵経、宗派間の関係、日蓮、法華経の受容、日本の密教、儒教と仏教、最澄がその後の仏教に及ぼした影響などどれをとってもハイレベルな解説と自説を紹介しています。

若干入門書のレベルを超えていますが、日本仏教のエッセンスを凝縮していてより深い世界に入りたいと思わせる良書です。
日本仏教を考えるうえでどのような視点が必要かを学ぶことができるでしょう。
必読です。

日本仏教を専門にしている人が少ないせいか、日本仏教と言えば末木さんの本を読んでいるように思います。
しかし末木さんの本はどれも深い内容で外れがありません。




・エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (土屋健)

生命の起源から始まりエディアカラ紀とカンブリア紀の生物の解説書です。
写真とイラストをふんだんに使っておりとても読みやすいです。
進化の関係や研究でどのようなことが分かったのかも分かり易く解説していて前提となる知識は必要ないと思います。
最近出版された本なので最新の研究内容も取り入れられているのですが、この分野の研究が日進月歩であることを思い知らされます。
このような古代にかかわる研究は研究手法の進歩で新しい発見が次々と出てくるのでとても楽しいです。

それにしても古生物のイラストを眺めていると奇妙奇天烈な生物たちが人類の遠い祖先だったのかと思うとワクワクします。
古代に関する本を読むのは久しぶりですが、やはりこういう本を読むとロマンを感じてしまいます。
下らないことで争ったり文句を言っている人はこういう本でも読んでもっと古代に思いをはせなさいと言いたくなります。


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[ 2014/11/15 15:11 ] 今月のお奨め本 | TB(0) | CM(2)
YM
実は私、らいくむさんの書評を楽しみにしています。
でも私には正直むつかしすぎて実際に本を手にする
ところまでいっていません。
幅広く読まねばと思いつつどうしても自分の興味を
優先してしまいがちです。
「その人の本棚を見ればその人がわかる」といいます。
あと読後に感じたことをどのような形であれ残して
おくことも重要ですね。(これもできていませんが。)
[ 2014/11/20 09:24 ] [ 編集 ]
>YMさん

ありがとうございます!

自分がその本をどのように評価したかを考えて文字に残すと自分の考えがはっきりするし記憶にも残りやすいのかなと思います。

私は広く浅くをモットーにしていますがやはり好みは変わってきています。
昔よく読んでいた文学や近現代史ものをほとんど読まなくなりました。

リタイアしたら数学や物理を勉強し直して理科系の本をもっと読もうと思っています。
[ 2014/11/20 23:59 ] [ 編集 ]
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