人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

抵当権抹消手続き体験記

住宅ローンを完済して抵当権抹消手続きを自分で行ったのでその体験記を書いてみます。
実際に抵当権抹消手続きを行うことにならない限り興味を持たないようなことですが。

住宅ローンを完済すると抵当権の抹消手続きをする必要があります。
債務がなくなった時点で抵当権の効力も無くなっているので手続きをしなくても当面は問題ありません。
しかし、将来売却や相続を行うときには抹消手続きが必要となり、この場合は時間と費用がかかってしまうので住宅ローン完済と同時に手続きをしたほうが良いです。

私の場合は以下のような流れで抹消手続きを行いました。

まずは住宅ローンを完済すると抵当権抹消手続きについての連絡が来ます。
そこには自分または自分が委任する司法書士が手続きするか、銀行が依頼する司法書士に委任するかを選べとありました。
銀行に依頼するのが一番費用がかかるそうです。
自分で司法書士に依頼すると1万から2万ぐらいです。
自分で手続きするので保証会社に関係書類を送るよう返信します。
返信後に保証会社から抹消手続きの委任状と抵当権設定契約証書が送られてきました。

次に登記申請書をもらいに法務局に行きました。
ネットでも手に入りますが、家の近くに法務局があったので確認などもしたいので直接行きました。
するとまずは不動産の登記名義人の住所変更を先にする必要があることが分かりました。
大抵の人は不動産を購入時点では引っ越し前のはずなので以前の住所で登記していることになります。
なので最初に名義人の住所変更を行い、その後に抵当権抹消手続きをすることになります。
もちろん申請は同時で問題ありません。

また、登記する際の住所を表す地番と実際に利用している住所は全く違うことも判明しました。
職員の人の教えられて初めて知りました。
地番は法務局やネットで調べることができます。
ただし、実際の登記簿の中身を見るには有料となります。
私はいい機会だからと思って法務局で登記事項証明書を申請しました。
600円かかりましたが、ネットで請求すると少し安くなります。
結果的には保証会社から抵当権設定契約証書にすべて書いてあったので不要だったのですが、人生で一回ぐらいはどのようなものかを見てもいいかと思います。

法務局で住所変更と抵当権抹消手続きの申請書を貰ったあとは、住所変更のための住民票をもらいに行きました。
あとは家で申請書2通と委任状を書きました。
特に難しいことはなく、住所を正しく地番で書くことぐらいです。

申請書が出来上がると再び法務局へ行きます。
まずは収入印紙2千円を2枚買いました。
申請には土地、建物でそれぞれ1000円かかるので2000円かかり、今回は住所変更と抵当権抹消手続きで4000円になります。
金券ショップで買えば少し安いと思います。
なぜか法務局の収入印紙販売コーナーは自販機ではなく人に頼みます。
雇用対策なのでしょうか。
あとは申請書に収入印紙を張り付けて提出するだけです。
自信がない人は無料で手続きの相談ができるコーナーがあります。
原則予約が必要ですが、空いていればその場で相談に乗ってくれるようです。

無事受付てもらえれば、後日に手続きが終了したことを証明する登記完了証をもらいに行きます。
それを保証会社に送付してすべての手続きが無事終了しました。

終わってみれば結構簡単にできました。
わざわざ司法書士に頼む必要はないと思います。
ただ簡単とは言え、慣れない作業なのでネットで調べたり時間は結構かかりました。
それほど大した作業でもないのにもう少し簡単にならないだろうかと疑問に思います。

抹消手続きぐらいであれば銀行から法務局に依頼してネット上で手続きを完結できないかと思います。
特に複雑なシステムでもないですし、法務局や銀行の作業の効率化や債務者の面倒を考えると十分ペイできるのではと思いました。
わざわざ債務者の同意も必要ないでしょうし、債権者が勝手に手続きをして終了したことだけ債務者に知らせればよいのではないでしょうか。
また登記申請書は始めから必要な事項を印刷して手に入れられればかなり便利になります。
地番をいちいち調べる必要がないですし、記入のわずらわしさも無くなります。
不動産情報の記入は結構多いし、慎重に書かないといけないので時間がかかります。

久しぶりに何だか面倒な書類手続きをしましたが、もう平成も終わったのだからこのぐらいのことはネットで30分ぐらいで全て手続きが終わるぐらいになってほしいものです。
エストニアであればやはりネットですぐにできるのでしょうか。

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[ 2019/05/26 18:16 ] 雑感 | TB(-) | CM(4)

2019年4月のお奨め本

2019年4月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・カラー版 - 近代絵画史(高階 秀爾)

印象派に始まる近代絵画の歴史を第二次世界大戦頃まで概説しています。

印象派からシュールレアリスムに至るまでの絵画の歴史を解説しています。
明晰な解説すぎてすべての流れは必然だったとさえ思わされるほどです。
近代絵画はそれまでのような統一された様式下で描かれた絵画を一気に破壊しました。
個人の内面に重点が置かれるようになり、イマジネーションにより対象と個人を溶け合っていくような絵画が次々と生まれてきます。

また、社会で科学技術が発展し、資本主義、グローバリズムや個人主義の時代になると、絵画も同様の変化を受けてきたのがよく分かります。
光の科学的な知見が絵画の手法に応用されているような例もあります。
絵画も哲学も現実の社会の変化に常に影響を受けているのだと思わされます。

若いころに本書を読んで感銘を受けたのですが、いまだに近代絵画史ではこの本が一番良いようです。
絵画の歴史の因果関係をはっきりと述べており分かりやすいこと、専門的になり過ぎないけれど、フランス以外についてもフォローをしているなど簡略化しすぎていないことなど、かなり完成度が高い入門書だと思います。
惜しむらくは同じような言い回しが多すぎて気になるなど、文体が読者のリズムを崩しているところです。

言及された絵をネットで調べながら読むと面白さが倍増します。




・正義とは何か-現代政治哲学の6つの視点 (神島 裕子 )

正義はどのように考えていけば良いのか。
本書ではその考える方向性としてリベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、コスモポリタニズム、ナショナリズムを紹介しています。

正義をどう考えるかは難しいことです。
それを社会的な一致点を見て担保する仕組みを作るのはもっと難しいことです。

私にとっての正義とは人の権利を侵害しないことです。
例えばたばこを吸う権利を過剰に侵害するような喫煙対策や、NHKが自分たちの番組を押し売りするのも、正規と非正規の機会の差別的扱いなどは正義に反すると考えています。

けれども現代の正義論は分配という観点からの議論ばかりのように思えます。
これは積極的な正義と言えますが、結局は国内、あるいは国際社会での格差社会の是正の議論に集約されています。
私のような正義を消極的な正義とすると、私のようなタイプが何故積極的な正義を嫌うかというとそれが結局は不正義の温床になるのではないかという疑念と社会的な非効率が結局は恵まれない人まで貧しくさせるのではないかというこれまでの歴史からの疑念ではないでしょうか。
機会の均等に関しては積極的な正義と消極的な正義の間にあるのかもしれません。
機会を平等するには積極的な分配が必要ですが、結果の平等に関しては分配は最小限に抑えることになります。
私は子供は社会で育てるべきと考えているのでこのような考え方です。

低所得者を支援するなら日本の低所得者よりはアフリカなどの人に支援すべきなのか、そうでないなら日本という共同体に特別な価値を認めて良いのか、同じ地球上に暮らしているのにそれは正義に反しないか。
様々な思想から議論は可能ですが、意外と社会は単なる共感のような感情で動いているのが実際のところではないかと思います。

本書は基本的な思想を紹介しており、それぞれの分野のキーマンや基本書取り上げていて参考になります。
ただし、内容はかなり基礎的でありもう少し深い議論を知りたい場合は専門書にあたるのが良いです。



・ケルトの封印 (ジェームズ・ロリンズ)

アフリカで遺伝子組み換え作物の研究をしていた大学生が殺害されます。
同じころバチカンでイギリスで黒い聖母信仰に関する調査を進めていた神父が殺害されていました。
その時におじが重傷を負った元恋人のレイチェルからの依頼で国防高等研究計画局のグレイはバチカンへ飛びます。
やがて中世に書かれたドゥームズデイ・ブックの秘密にたどり着き、遺伝子組み換え作物の研究をしていたノルウェーの企業の陰謀を防ぐべくグレイたちは古代の謎に挑みます。

バチカン、ノルウェー、イギリス、フランスとテンポよく舞台を変えて話が進んでいきます。
これらの舞台はすべて実際に存在する場所です。
謎解きの部分が弱いかなと思いましたが、現実にフィクションを交えていくという安定の面白さでした。



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[ 2019/05/12 16:20 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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