人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。
月別アーカイブ  [ 2019年03月 ] 

孤独

最近、孤独の社会的な弊害に関する記事をよく見かけます。
イギリスではNPOによる孤独対策の活動が盛んで担当大臣も新設されています。
その他の国でも孤独対策の取り組みが増えてきているそうです。

孤独な人は早死にする確率が高いですし、セルフニグレクトで病気にもなりやすいとされています。
自分だけの問題ならよいのですが、すぐ切れたりするような人や医療費の増大などの社会的に困った存在にもなりやすいでしょう。
社会的な不安要因になるのなら社会が何らかの対策をしなければいけないのだと思います。

これからますます社会は孤独化していくのではないでしょうか。
地域や家族の結びつきは明らかに減少しています。
転職も普通になって会社での人間関係もドライになってきています。
定年後の人生が長くなっていますが、高齢になってから新しい人間関係を築くのは簡単ではないでしょう。

アーリーリタイアを達成する人が増えてきていますが、これらの人は孤独な人はどのぐらいの割合なのでしょうか。
そして孤独を何とも思っていないのでしょうか。
気になるところです。

私は週3日バイトしていますし、彼女も定期的に会う友人もいるので孤独ではありません。
けれど自分は孤独を何とも思わないタイプだと思っていて、バイトがなくて家族も友人も彼女もいなくても全く問題ありません。
現在は少し人間関係が多すぎるので減らしたいと思っているぐらいです。

人間は本質的に社会的なつながりを求めるものだと思います。
その程度は人それぞれですが、大抵の人は自分が他人の心に存在してほしいと思う人が多いのではないでしょうか。
他者が自分を気にかけていること自体が社会での自分の存在を安定化させているのだと思います。
その欲求が強すぎる人は自分の存在を他者に全面的に頼ることになります。
宗教はその典型でしょう。

大抵の人は食事をしたりちょっとした相談ができる友人がいる程度で孤独感はなくなります。
しかしその程度の友人関係を築くのも意外と難しく、これまでは家族や地域、社会による強制的な繋がりがメインでした。
そのような関係が薄れてきた代わりにSNSなどのネットを通した交流が増えているのだと思います。
またネットで絆や共感といったいちいち他者との関係を意識させるような記事が増殖しているのも他人との関係に飢えているのかもしれません。

孤独耐性がある人は存在証明を自分の中に置くことができるタイプなのではないでしょうか。
自己完結するような趣味などがあれば他人や社会を意識することが少なくなります。
自然と対話したり、本を読んだり、ものを作ることに没頭できる人は孤独を感じないでしょう。
他者を意識しないということだけでなく、自然や本と対話してつながりを感じているのかもしれません。
関係は必ずしも実際の人間に限る必要はないのではないでしょうか。

高齢化社会が進むと孤独な老人は必然的に増えていくと思います。
長生きすれば友人も家族も亡くなっていきます。
高齢になってから新しい友人を作るのも簡単ではありません。
しかし、私が80歳を超える40年後ぐらいにはAIやVRといった技術が孤独を癒してくれるのではないかと期待しています。
老人がAIBOをかわいがると言いますが、40年もすればロボットが完璧な話し相手になっているかもしれません。
VRの進化で世界のどこへでも出かけることができて実際の友人、架空の友人とおしゃべりや食事までできるかもしれません。
これまでの人類の歴史と同じように科学技術が孤独を解決していたら面白いなあと思います。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村

[ 2019/03/24 14:48 ] 雑感 | TB(-) | CM(6)

2019年2月のお奨め本

2019年2月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・原子爆弾―その理論と歴史 (山田 克哉 )

人類はいかにして原子爆弾を発明したのか。
原子核を発見しその仕組みを探求してきた物理学者たちの研究の歩みと原子爆弾の開発の歴史をたどります。

面白すぎます。
著名な研究者たちの原子核の研究をエピソードを交えながらとても明快に解説しています。
前半は主に理論的なことで、後半は実際に原子爆弾を作るのに必要な技術的なことやボトルネックとなったことなどがテーマです。

それにしても人類の叡智には感動です。
目には見えない原子のモデル解明して、さらに原子核の振舞いも研究し、そこから人工元素を作り出し、核分裂によってとてつもないエネルギーを取り出せることを発見し・・・、と次々に恐ろしいほどのことを短期間でやってのけています。
今世紀も遺伝子操作だの超弦理論だの、人類はまだまだ高みに昇っているようです。

原子核関連の物理学の勉強になりますし、原子爆弾の仕組みや、開発の歴史の勉強にもなります。
是非手に取ってほしい一冊です。
簡単というほどではありませんが、物理を学び始めた高校生でも読めると思います。



・〈私〉の哲学を哲学する(永井 均,入不二 基義,上野 修,青山 拓央)

永井均の独在論について開かれたシンポジウムでの4人の哲学者の講演、討議、後日の論文からなります。

永井均の独財論、特に「なぜ意識は実在しないのか」で展開している内容についてが主な議論です。
永井が展開する第一次内包(経験的)、第0次内包(文脈の除去)、第二次内包(客観的記述)の在り方がメインでした。
入不二はマイナス内包、無内包へと議論を広げますが、主にこの二人が中心になっています。

このようなシンポジウムの講演、討議、講演後の論文と追いかけるとリアルタイムで哲学者たちがどのように考えているのかを知れて興味深いです。
4人が出ているのでどうしても議論を引っ張る役の人、鋭い突っ込みを入れる人、なかなか思考が追い付かない人がいたりします。
こういう部分は一般の人は普段なかなか見えないところではないでしょうか。
4人の視点の在り方や哲学的スタンス、興味の多様性を感じられ、普通の哲学本とは異なる面白さがありました。

内容はマニアックですし、高度なので興味がないとさっぱり分からないと思いますが、哲学に興味のある人にはお薦めです。




・プリンセス・トヨトミ (万城目 学)

会計検査院から大阪府に3人の検査官がやってきます。
検査対象にリストされていたOJOという団体を検査することになりますが、この団体にはとてつもない秘密が隠されていました。
なんとこの団体の実態は400年豊臣の末裔を守る大阪国だったのです。
そして大阪国の存亡の危機に大阪国の市民が立ち上がります。

大阪の日常の描写を交えて著者らしいユーモアあふれるストーリーです。
大阪国が存在していたという大掛かりな話の割には結末としては小さくまとまり過ぎた印象ですが、著者の大阪愛を感じられるストーリーの読後感が良いです。



にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村

[ 2019/03/12 17:38 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
ブログ村
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

相互リンクとコメントを頂いた方