人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

リタイアのタイミング

アーリーリタイアを思い立った時に、リタイアする時期はどのように決める人が多いのでしょうか。
リタイア達成の条件は金銭面が当然大きいですし、残りの寿命や仕事がどれだけきついかなどの要因もありますが、最後は決断力だと思います。

私は20代から漠然とアーリーリタイアして海外移住を考えていましたが、本気で取り組んだのは30半ばごろです。
その時に立てた目標は45歳頃です。
何となくあと10年ほどなら体力、精神力もあるだろうし、住宅ローンも終了する頃だし、それなりに資産が形成されていると予想していたからです。
大抵の人は資産がまだ少ない段階では漠然とした目標を決めているだけだと思います。
他には仕事が嫌で嫌でしょうがなくて資産条件を緩めてでもリタイア時期を早めにする人もいるでしょう。
途中で資産運用に失敗してリタイア時期を延期さざるを得ないという人もいるでしょう。
また、年を取るにつれてリタイア後の生活レベルのイメージが変わって資産条件が大きく変わる人もいると思います。

私は若いころ願望のあった海外移住であれば30後半でリタイア可能な資産は達成していました。
しかし、30代半ばぐらいから一気に海外熱が冷めてしまって海外に行きたいとは思わなくなりました。
ビザや住むところ、食事、病気、日本との移動とか、そういう若いときは何ともなかったようなことがとてつもなく面倒になってきたのです。
今では図書館があって食事が美味しい日本の生活が最高に楽しいです。

40歳になる前には日本でもリタイア可能な資産を達成していましたが、それでもしばらくはだらだらとフルタイムの仕事をしていました。
これはリタイアの決断をしなければいけないほどのことがなかったからだと思います。
人生の時間は確実に奪われていきますが、仕事が辛いわけでもないとリタイアを決断するのは難しいものがありました。
嫌になったらいつでも辞められるという状況でだらだらと仕事をしてそれなりの収入があるという環境を手放すのは難しいのではないでしょうか。

一旦フルタイムの仕事を辞めてしまうと何らかの理由で仕事をする場合には当然待遇は相当下がります。
仕事をしなければならないとしても足りない分働くだけでいいのでそういうことは気にしなくていいはずなのですが、どうしても時給が下がると損しているし効率が悪いと思ってしまいます。

安定したフルタイムの収入があれば少々の贅沢を楽しんでも問題ありませんし、資産が増える分将来の不安は少なくなります。
しかし、そんなことをしていると人生の期限は確実に近づいてきます。
健康寿命を考えると40歳男性なら30年ぐらいしか残されていません。
どこかで決断しないと後悔することになります。

なのでリタイアの決断をするのに背中を押してくれる何かが必要なのかもしれません。
仕事が辛くでしょうがないときは条件がある程度整えば決断するしかないので簡単でしょう。

私の場合はそのようなものがなかったのでだらだらとリタイア時期を延ばしたのだと思います。
けれど老化が始まって年齢を実感するようになってそろそろリタイアしたほうがいいという気持ちは年々高まっていました。
そこで長めのプロジェクトが終わるタイミングでリタイアすることに決めてしまいました。
再び長いプロジェクトに入ってしまうと、やめるのに気を使ってしまうかもしれないとも思いました。
結局、リタイアに十分な資産を築いてから3年ほど余分に働いてしまいました。
リタイアの決断は難しく感じる人も多いと思いますが、無理やりでもリタイアするタイミングは決めてしまったほうがいいと思います。

そして現在、週3日、1日6時間のバイトを続けています。
(海外の友人の仕事も手伝っていたのですが、最近いったん終了しました。)
この週3のバイトは責任がたいしてあるわけでもなく、仕事しやすい環境で気分よく働かせてもらっています。
時給もかなりいいほうだと思います。

しかし、大した労働時間ではないと言っても通勤時間などで週に25時間を失っていることも確かです。
最近の生活は時間が足りないためこの25時間が惜しい気持ちが強くなっています。
とはいえ、バイト代があることによって生活費が大分上がってもキャッシュフローの黒字を維持できている安心感はかなりあります。
今の生活レベルでもバイトする必要はないけど、辞めるのが少し勿体ないのではという感覚が再び出てきました。
再びリタイアの決断を後押してしてくれる何かが必要になってきたようです。

バイトが首になるとか分かりやすいものがあればいいのですが。
あとは50歳のきりのいい数字のときとか。
これでは完全リタイアが遅すぎますが。
週3のセミリタイアなのでフルタイムの仕事よりは相当自分の時間があることだし、気が向いたらでいいとは思っているのですが。
しかし、気が向いたらのタイミングでは遅くなりすぎそうにも思うので、完全リタイア条件を資産や年齢で決めておこうかと悩んでいます。

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[ 2018/06/24 18:43 ] アーリーリタイア | TB(-) | CM(7)

2018年5月のお奨め本

2018年5月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・プロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (深井 智朗)

ルターから始まるプロテスタンティズムの歴史を現在まで素描しています。

プロテスタンティズムと言えばルターを思い浮かべると思います。
あるいは経済に興味のある人であればウェーバーのプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ルターの95か条の提題から500年の時が流れました。
当然のことながら、プロテスタンティズムは様々な歴史をたどってきました。
著者は政治と深く結びついた保守的な古プロテスタンティズムと政治とは切り離された自由を求める革新的な新プロテスタンティズムを区別して論じます。
この二つの大きな流れは現在までどのように歩んできたのか。
ルター以後、ピューリタンのアメリカ移住、ドイツの統一でのプロテスタンティズムの役割、現代のドイツとアメリカでのキリスト教の在り方、近代の自由主義、人権とプロテスタンティズムなどプロテスタンティズムの歴史を大まかに掴むことができる本です。




・ビジュアル 数学全史――人類誕生前から多次元宇宙まで(クリフォード・ピックオーバー )

数学の歴史を250のトピックにして1ページに1つを解説しているというユニークな本です。
完全に独立しているので辞書のようにも読めます。
ギリシアの数学者の定理からニュートンやフェルマーといった天才、そして現代のコンピュータやルービックキューブまで様々な数学上の発見やその社会的な影響を解説しています。

数学的な知識はなくてもある程度は理解できるようになっています。
深く理解するのは当然数学の知識が必要ですが、なんとなくは数学の歴史の流れがつかめると思います。

数学に興味がないと退屈際回りないかもしれませんが、興味があれば楽しく読める本です。



・深い疵 (ネレ・ノイハウス)

92歳のユダヤ人の老人が殺害されます。
そこには「16145」という謎の数字が残されていました。
ユダヤ人の老人が実はナチスの親衛隊員だということが分かり、その後、連続で老人が殺害されていきます。
次々と起こる事件とナチスはどのように関係しているのか。
刑事のオリバーとピア暗い歴史と複雑に絡んだ謎に挑みます。

オリバー&ピアシリーズの最初の邦訳で代表作の一つです。
このシリーズは重厚な刑事ものですが、今回はナチスが絡んでくるせいかより重厚な雰囲気になっています。
前半は次々とエピソードが語られて話が一向に見えてこない感じがしましたが、後半で一気にそれらのエピソードがつなぎ合わせられていきます。
ナチスが出てきますが、それほど小説に影響を与えるとは私は感じませんでした。
ナチス時代の犯罪に端を発したものですが、過去の犯罪がよみがえりそれを終結させるミステリのタイプです。
警察小説が好きな人にはお薦めです。




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[ 2018/06/10 12:53 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(2)
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