人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

評価と女性の活用

サラリーマンの業務で一番面倒な仕事は評価や目標の設定です。

自分の評価や目標などはどうでもいいので上司が勝手に決めてくれといつも冷めた気持ちでいます。
どんな仕事でもそれなりにこなすつもりではいますが、特にやりたい仕事はないし目標もないです。

若手に対する評価は面倒だし精神的に疲れます。
他人には興味ないですが、一人や二人ならそれなりに丁寧に査定し面接します。
しかし5人ぐらいになってくると精神的な疲労感がかなり増してきます。
相手もすべて無難にやってくれればいいのですが、たまに熱いやつとか妙に自信を持っているやつとかがいるので困ります。

長年評価をしてきて思うのは、人に対する評価は大体正しくできるのではないかということです。
どのようなチームでもある人に対する評価はそのチーム内で大体一致しているのではないでしょうか。
新入社員の就職活動や新しい業務への選抜などはポテンシャルを見抜く作業なので難しいと思います。
しかし半年や一年の実績を評価するだけであれば非常に簡単です。

評価がある程度正しくできるのにも関わらず、それが給料と直結していないことが不思議ですし問題ではないでしょうか。
まだまだ評価以外の年齢、男女、正規非正規といった要素が給料を決めている部分が大きいように思えます。
資本主義社会にもかかわらずこのような仕組みになっているのが不思議でなりません。
個人の実績と給料が一致する会社が当然もっともパフォーマンスが出るはずです。

私の経験からも大会社は評価と給料のバランスが悪く、優秀な人材が豊富なのに一人当たりの利益額はそれ程でもなかったです。
一方で少人数の会社ですが完全な実力主義の会社は一人当たりの利益額も大きくそれだけ給料も高かったです。
個人のパフォーマンスが厳しく要求されるという面はありますが、ほどほどに働きたい人でも給料がほどほどになることを受け入れれば働いていけるということでもあります。

労働力不足などから女性の活用が課題となっていますが、これも給料と評価が一致しないから女性の活用が進まないのだと思います。
1日に4時間しか働けないなら、その分の給料で雇えばよいだけのことなのになぜか会社はそれを嫌います。
特権を持つ正社員の男性社員が業務に差しさわりが出るなどの難癖をつけて反対するからです。
業務時間中ずっと会社にいなければ困るなんてことは工夫次第で何とでもなります。
また数年程度のブランクがキャリアの妨げになるというのも不思議です。
最先端の研究職や職人などでない限りその程度であれば半年もあればブランクなんて埋められるのではないでしょうか。
いまどきの新人は3年もすれば40代の社員より良い仕事をしている人なんていくらでもいるのですから。
ブランクなしに仕事を続けていてもできない人はできないのですし。

私のチームにも30歳ぐらいの女性で特別優秀ではないけれど堅実な仕事ぶりをする人がいます。
もし出産などで3年ほど休んだり半日の時短勤務をしたとしても仕事を続けてほしいです。
戦力として計算できる人には仕事を続けてほしいのは当たり前のことです。
一方で人件費が高いのにそれだけのパフォーマンスを上げられない男性社員は沢山います。
若手はまだ給料がその分低いですが、30代後半になってくると給料が高くなります。
これらの社員をそのまま温存してパフォーマンスが期待できる女性社員を使わないのはおかしな話です。
しかし現在の会社の現状では彼女たちが出産したり結婚したりすると仕事を続ける可能性は低いと思います。

仕事の実績による格差は当然だと思いますが、いまだに属性による格差があることが非効率的な社会になり不平等な社会になっているのだと思います。
私はろくに仕事をしなくてもよい中高年男性よりは若手や女性を使いたいです。
しかし会社に多くの給与の高い中高年社員がいる以上はどこかに配属せざるを得ません。
正社員や公務員という特権階級が社会でまだまだ力を持っている以上は中々社会は変わりません。
世代間格差と同じ構図でしょう。

属性による評価がされる社会では属性の獲得をめざしその地位を守ろうとします。
正社員や公務員であること、大企業に所属することを目指します。
もし企業規模や正規非正規にかからずパフォーマンスで給料が決まる社会であれば、パフォーマンスを上げるための努力をするようになります。
そのような社会のほうが効率的で豊かな社会ですし、不平等感も少ない健全な社会になるでしょう。
また自分に合った仕事や会社を見つけやすくなるので嫌な会社にしがみつく必要も少なくなるのではないかと思います。

もっともっと女性や若手を活用していく社会になってほしいものです。
そして私は皆が頑張って働いたそのおこぼれにあずかってのんびり暮らしていきたいです。

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[ 2014/02/23 14:06 ] 雑感 | TB(0) | CM(4)

2014年1月のお奨め本

2014年1月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・日本仏教思想史論考(末木 文美士)

日本の仏教思想に関する論文集。
日本における仏教思想研究の歴史と現状、浄土思想、本覚思想、鎌倉新仏教と旧仏教の思想的関係など。

仏教思想研究の歴史と現状に関して詳細に論じているので仏教研究の案内としてとても便利です。
学問としての仏教思想研究がこれまで不十分であった理由、鎌倉新仏教と旧仏教の研究のされ方の変遷などが特に詳細に論じられ興味深いです。
近代の日本仏教思想研究は新仏教中心の研究から始まり、旧仏教、特に浄土教との継続性、本覚思想との関係なども研究されるようになりますが、そのような変遷がなぜどのようにして起きたのかは非常に面白く読めました。
研究が進んだ結果であったり、時代や社会の要請であったり、一研究者の興味であったりで学問の対象は変わっていくものです。
新仏教と旧仏教という二元的な見方もそろそろ限界がきているのかもしれません。

その他には新仏教からの批判に対する法然の行動、明恵による法然批判に関するものが印象に残りました。
専門的な論文もあるので議論が細かく読みにくい部分もありますが、日本仏教思想について概観を知ることができる良書だと思います。




・ソリトンの悪魔(梅原 克文)

与那国島の沖合いに浮かぶ巨大海上都市が謎の生命体に攻撃されて海底に沈みます。
近海の海底油田採掘基地で働く倉瀬は海上都市の崩壊に巻き込まれた娘の救出に向かいますが、そこから次々と危機に巻き込まれていきます。

ほとんど海中でストーリーが進行していくスケールの大きい近未来SFです。
移動スピードが速いうえに強力な衝撃波を放つ生命体が牙を向いてくるというパニック映画のような危機が次々と襲い掛かってくるのでどのように危機を切り抜けるのかハラハラしながら読んでいきました。
倉瀬が自分のあらゆる知識を使って生命体に対抗していくさまは本当に見事に描いています。
長編ですが次の展開がどうなるのか気になってすぐに読めてしまいます。

SF作家はよくこんなことを思いつくもんだと感心させられる作品です。



・扉は閉ざされたまま (石持 浅海)

高級ペンションで開かれた同窓会に出席した伏見は後輩の新山を新山の部屋のバスタブで殺害します。
伏見は新山の部屋を密室にして、さらに合鍵がなくセキュリティも厳しいので部屋の外からも容易には入れない環境でした。
いつまでたっても部屋から出てこない新山のことを心配し始める参加者たち。
伏見は彼らをコントロールして新山の部屋に入らせないようにしますが、状況の異常さを気にし始めた碓氷優佳との頭脳によるせめぎあいが始まります。

犯人と探偵役が部屋に入るべきかどうかという議論の方向を支配しようとする攻防が見所です。
また探偵役が部屋の中を見ることができない状態で現在の新山の状態を推理しなければいけないという設定も面白いです。

舞台設定や道具立てはよく練られているのですが緊迫感がどうにも足りないように思えます。
会話の流れがどうにもだらだらしているし、鮮やかな論理の展開もいくつか欲しいところです。
動機の設定も苦し紛れに考えた感があります。

不満な点も多々あるのですが、舞台設定の面白さは十分に楽しめます。




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[ 2014/02/16 11:23 ] 今月のお奨め本 | TB(0) | CM(0)
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