人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

東アジアのめんどくさい国々

安倍さんが靖国に参拝したのは正直驚きました。
中韓に比べて外交的優位に立っていると思っていたので、自ら中韓に資する行為をするとは。
結局日本の二世政治家も韓国の二世政治家と同レベルだということでしょう。

それにしても戦後70年近くたってすでに戦争経験者もだいぶ減ってきているのに、いまだに揉めているこの進歩のなさは何なのでしょう。
どうでもよい小さな島でもめることの愚かさをいつまでたっても学習しない人たちは何なのでしょう。
自分の思想や信条がありそれをただ追及するというこの幼稚さにはあきれ返るばかりです。
どんな物事でも自分とは立場の異なる他人がおり、それを無視しては何もできないし自分が交渉を有利に進めていく道筋も立ちません。
国でも会社でもそれは変わりません。
これから中国が国力を増す一方で日本は国力を落としていくというのに合理的な戦略を立てることができない政治家しか選べないことは不幸なことです。
自分は悪くなく他人が悪いという発想を政治家やメディアはそろそろ捨てるべきでしょう。
右翼や左翼は責任を持たない存在なのでそれでよいのかもしれませんが、政治家やメディアは日本と国際社会に対して責任を負った存在であるはずです。
そして少なくとも東アジアでは経済的にも政治的にも日本が最も豊かで進んでいる以上は、日本が冷徹な戦略を取りつつも大人の対応を取らないといけないし、アセアンやEU、アメリカもそれを望んでいるのではないでしょうか。

それにしても最近思うのは社会階層間の壁です。
上から目線になってしまいますが平均より恵まれた社会的場所で生きてきたせいか嫌韓などというような知性のたりない人にほとんど出会ったことがありません。
それなりに自分に自信があり余裕がある人たちは自分の存在を日本というイメージに過度に依存するようなことはないのでしょう。
一方で大学や仕事、海外旅行などで中流層以上の中国人や韓国人と出会い、彼らに親近感も持っています。
日本の嫌韓とかいう人のほうが身近にいない分よっぽど遠い存在です。
中国人や韓国人の中流層にしてもデモなどをする人には嫌悪感を抱き、日本の中流層に親近感を持っているのではないでしょうか。
現在では国家間の対立よりは日中韓の中流層と国に精神的な依存をしている層との対立のほうが大きいのではないでしょうか。
そして得てして中流層は政治的な力を持つことは少ないです。

中国のことはあまり分からないので想像ですが、中国の中流層はまだまだ大きくなっていくのではないでしょうか。
そうすると理性的に行動できる人が増えていきそうです。
ただしそうなったらそうなったで共産党による独裁も揺らぐ可能性があるので社会が不安定になってしまうのかもしれませんが。
心配なのは日本と韓国です。
これから両国はおそらく中国とは反対に中流層が減っていくでしょう。
日本のここ数年の愚かしい馬鹿騒ぎはやはり中流層が減り、社会的な安定を失いつつあるからなのではないでしょうか。
韓国でも中流層が減っているという記事をよく見かけます。

いやはや心配です。
これだけ地球が小さくなったというのに世界に目を向けられないのは何とも情けないしもったいないものです。
平凡な意見しか言えませんが、ビジネスや文化、観光、留学など交流する機会を地道に広げていくことしかないように思えます。
それにより多様な視点を獲得して物事を多面的に見ることができるようになります。
少なくともネットで拾った意見などを無批判に信じるようなことはなくなるでしょう。
また結局は豊かさと安定を持つ社会では他者への攻撃が少ないように思えます。
現在の日中韓のメディアとネットユーザーがどうしようもなく低レベルなのは格差や経済の先行きなどの不安も大きく影響しているでしょう。

世界各地には国や民族間の対立、紛争がいまだにあります。
いつまでたっても争いばかりで解決能力を持たない国々が残念ながら多数を占めます。
そして気が付けば東アジアも日本、中国、韓国、北朝鮮と面倒な国が揃っています。
特に日本、中国、韓国は世界有数の国力を持つ国ですし、日本と韓国は民主主義的価値を共有する国です。
そんな国が揃う地域が不安定なのは世界にとって迷惑この上ないでしょう。
一番まともそうな国の首相がわざわざ問題をややこしくするのでは、今回アメリカが珍しく強い口調で抗議したのもわかります。

私見ですが、ヨーロッパの戦後の国家関係が安定しているのは長い長い戦争の歴史を経験してるからではないでしょうか。
戦争とその戦後処理を繰り返すことによって関係を安定させる方法を学んできたのだと思います。
そのような歴史を経て第一次大戦の戦後処理でドイツを追いつめてしまったことの反省が第二次大戦後の安定につながっているように思えます。
一方で東アジアでは中国というスーパーパワーがあったこともありヨーロッパと比べてそれほど戦争を経験していません。
ヨーロッパと比べて戦後処理の約束事というものが慣習化できなかったのではないでしょうか。
そして20世紀にはいるころから東アジアの枠組みをひっくり返すような戦争が起こり、戦後処理の方法を学ぶ前に第二次大戦とその終結を迎えてしまったのだと思います。

今後も不毛な争いは続くのでしょうが、あまり世界からめんどくさい連中だなと思われないように自制してほしいものです。

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[ 2013/12/28 11:53 ] 社会 | TB(0) | CM(5)

2013年11月のお奨め本

2013年11月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・暇と退屈の倫理学(國分 功一郎)

暇と退屈について様々な視点から論じた意欲作です。
パスカルやラッセルから、ガルブレイス、ボードリヤール、ルソー、ハイデッガーなどの様々な学者を紐解きながら著者の退屈論を展開しています。

非常にわかりやすいのでさくさく読めます。
哲学や社会学に興味のない人でも全く問題なく読めるでしょう。

特に感心したのはハイデッガーの退屈論の解説とそこからの展開です。
ハイデッガーは退屈を3つの形式に分けています。
1、何かに退屈している
結論の出ない会議のように時間をそれによって止められているとき
2、何かに際して退屈している
何かをしていても退屈を感じるが、実はその何か自体が気晴らしであるため退屈が内部から出てくるとき
3、何となく退屈している
心の奥底からふと湧き出てくる退屈

3の状態から決断して退屈から逃れるとき、日常生活の奴隷になるのが1の形式で、うまく気晴らしで退屈をやり過ごすのが2の形式です。
ナショナリズムのような全てをささげる奴隷というありかたもあるでしょう。
こうなると退屈はしていません。
著者は2の形式を人間らしいと考えます。
2では退屈と気晴らしが混じり合い、1や3には見られない安定や余裕がみられます。

アーリーリタイアとは1の形式から逃れて、2の形式の世界で生きるということではないかと思います。
何かの作業を強制されるときに伴う退屈は辛いですが、暇を持て余してだらだらするのは楽しいと思える人がリタイアするのです。

ハイデッガーの解説のあたりは秀逸でしたが、一方で全体的に議論の展開が浅いようにも思えます。
根拠薄弱に思える部分が多く、結論部分もどうにも納得がいきません。
優秀な学生が様々な思想家の考えを調べてうまくレポートにまとめたような印象を持って読んでいました。
それでも暇と退屈論を一つの体系としてまとめあげようとしたこの意欲作は読むべきだと思います。
あまり哲学などに興味ない人はぼんやりとしたものを捉えてはっきりさせていくことの面白さを感じ取ることができると思います。
本書からより議論を深めていくことを著者には期待したいです。




・経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (猪木 武徳 )

社会経済で重要なトピックについて解説しています。
国債、中央銀行、インフレ、不確実性など、経済活動の仕組で重要な部分を取り上げています。
どれもわかりやすいのですが、あまりつながりはないので一冊のまとまった本というよりは経済学事典の詳しい版のようなイメージです。

タイトルの経済学に何ができるかを期待して読んでみたのですが、これについては全くの期待外れでした。
ほとんど何も言っていません。
理論と実際の関係について少し触れている程度です。

しかしトピックそれぞれの解説はコンパクトでわかりやすくまとまっています。
高校生やこれから経済について学びたい人が最初に読むのにとてもよい本だと思います。



・月の扉 (石持浅海)

沖縄で飛行機がハイジャックされます。
犯人は3人グループで彼らが師匠と呼ぶ人物を拘留されている警察署から連れてくることを要求します。
しかし飛行機内でトイレで乗客の死体が発見されてしまいます。
誰が犯人なのか、狭い飛行機内での犯人探しが始まります。

本格系推理でよくある、狭い空間で制約条件が課せられた中での推理です。
私はこの手の本格推理が大好きです。
様々な疑問を考えられる仮説を立て検証していく作業を繰り返して、最後に疑問が解けて犯人にたどり着きます。
このプロセスが面白いのです。

ただ本書には致命的な欠陥があります。
それはすぐに犯人の見当がついてしまうことです。
殺害方法などは分からなくても犯人が分かってしまうのは推理小説としてはまずいです。
舞台設定やプロセスの面白さを評価しておすすめとします。



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[ 2013/12/23 20:30 ] 今月のお奨め本 | TB(0) | CM(0)
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