人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

ヤフーニュースはもう少し何とかならんのか

自慢じゃないですが、現在の社会に関する私の情報源の7割ぐらいはヤフーニュースです。
残りはテレビのWBS、ネットの日経、アゴラ、雑誌の東洋経済、日経ヴェリタスなどです。
現在の社会に関して書かれている新刊本はほぼ読みません。
あまりにも質が低すぎるので読む意味がないと思っているからです。
出版物は10年ぐらいたって評価がある程度固まったものしか読まないようにしています。

さてヤフーニュースですが、あまりにも質が低かったり中身がないのはどうにかならないものでしょうか。
配信社のニュースをそのまま流しているだけなのでしょうが、軽い話題から政治関連まであまりにもひどすぎます。

特に一番酷いと思うのは「ネットでは○○との声」という類のニュースです。
日本や韓国、中国でのネットでの発言を拾って紹介した記事をヤフーという一種公的な存在になっているところで配信していることをヤフーや配信者の社員は何とも思わないのでしょうか。
そんな記事を書いている人は虚しくならないのでしょうか。

中国や韓国を揶揄する記事や反対に中国や韓国が日本を揶揄する記事などもそうです。
誹謗中傷で煽る記事はPVが伸びるので必然的にそのような記事が多くなるのでしょう。
しかし、その絶望的に知性や理性とは程遠い幼稚な論理でお互いの国を揶揄する記事とそこのコメントを見るとどこまで教育環境が整っても一定以上の理性や知識を養うことは無理なのだろうかという気持ちになります。

私としてはヤフー側で記事を、教養を備えた人用、平均的な教養の人用、教養に欠けた人用と3つぐらいのカテゴリーに分けて配信して欲しいです。
カテゴリ名が露骨なのでもっとオブラートに包む必要はありますが。
配信をしないという選択は言論の自由の問題や判断基準の多様性が損なわれる問題があると思ので避けたほうがいいと思います。
なのでヤフーでそれを振り分ける人を何人か用意して、その人たちは実名で自分の責任と判断で振り分けるのです。
そうすると振り分ける人たちの信条も分かってくるし、何故この記事がこのカテゴリーなのかを考えることも少しは教育効果があると思います。

大手マスコミのことをマスゴミと揶揄する言葉をネットでよく見かけます。
確かに大手のマスメディアはレベルが低く、政治と同じようにポピュリズムに染まっています。
産経新聞と朝日新聞の違いは少し右の普通の人、少し左の普通の人のどちらをターゲットにしているかのレベルです。
それでもネットで飛び交う言論のレベルの低さは次元が異なります。
子供が新聞ではなく、ヤフーニュースで世の中のことを勉強するようになっているのだろうかと思うとかなり心配です。
新聞はどれだけごまかしや作為などがあってもロジックをそれなりに大切にしますが、ヤフーニュースでは幼稚な論理を振り飾すニュースに溢れています。

ネット右翼と言う幼稚性を前面に出した集団が出てきたのは、社会の情報を取得するチャンネルがネットに限られる人が増えているからではないでしょうか。
そこそこ充実した人生を歩む人は多様な見方を自然と備えるようになりますが、これはグローバル化などによってより傾向が強くなっています。
一方で狭い社会で生きている人は社会とのチャンネルは以前から限られる傾向がありましたが、ネットの進化によって限られたチャンネルの影響の強さが増幅されつつあります。

ネットがない時代は新聞、雑誌などで内容によってカテゴリーがはっきりしていました。
自分の判断の根拠とするリソース、読むことだけを楽しむリソースなどははっきりしていたでしょう。
「現代思想」を読んでいる人が「週刊文春」を読んでいても、それは読み分けをしているはずです。
「週刊文春」しか読まない人も「週刊文春」がどのようなカテゴリの雑誌かを理解している人が多かったはずです。
しかしネットではそのようなカテゴリが曖昧になっています。
「2ちゃん」のようにはっきりしているのは少数なのではないでしょうか。

ヤフーは圧倒的なポータルサイトであり公共的な存在になりつつあります。
そのヤフーニュースの中ではカテゴリは配信社とジャンルぐらいでごった煮です。
ニュースの質によるカテゴリの追加は結構いい案だと思うのですが、どうでしょう。
そろそろヤフーにも社会的責任を考えてもらいたいものです。
震災復興やピンクリボン運動への貢献は十分素晴らしいと思いますが、言論は社会の根幹ではないかと思います。

まあ、私は単に中身のないつまらないものを読まされると腹が立つだけなんですが。
タイトルでクリックするかどうか判断していますが、たまにタイトルにつられてしまうんですよね。

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[ 2013/09/16 14:16 ] 雑感 | TB(0) | CM(6)

2013年8月のお奨め本

2013年8月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・コルナイ・ヤーノシュ自伝―思索する力を得て(コルナイ ヤーノシュ)

ハンガリーの経済学者で元ハーバード大学教授のコルナイ・ヤーノシュの自伝。
「ソフトな予算制約」は彼の言葉で、社会主義経済システムや数理経済学の研究に貢献した世界的な経済学者です。
著者はユダヤ人としてハンガリーに生まれ、大戦後は熱心な共産党員として新聞記者に従事し、その後共産党およびマルクス主義と決別して社会主義経済の専門家として世界的な学者になります。
マルクス主義と決別しながらも亡命しないことを決意し、ハンガリーの経済研究を基盤に学者としての名声を勝ち得ていく姿には感銘を受けます。

自伝と言っても経済学者の自伝なので主な内容は研究生活です。
研究初期の頃は西側の経済学の吸収につとめており、そこから経済学者としての研究生活の中で研究テーマや手法を深めていく思考の奇跡をたどることが出来ます。
著者がその時々の関心や主要著作を書く過程、著作への反響にはどう感じていたのかを知ることは非常に面白く、このような経緯を書いたような本は少ないのではないでしょうか。
また、最終的にはハーバード大学の教授になるまでの経済学者としてのキャリアの重ね方も興味深いです。

ハーバード大学の教授の選考過程についての記述があるのですが、その厳しさにはたまげました。
どこかの国のようにコネであったり、少しばかり変わったテーマで著書を出したりといったことで教授になれる国とはレベルが違います。
アメリカの凄さがあらわれているところだと思います。

経済学に興味がある人には必読の良書なのでぜひ読んで欲しいです。




・ナボコフの文学講義 (ウラジーミル ナボコフ)

「ロリータ」で世界的に有名になったナボコフが大学で講義していた頃の講義録。
「マンスフィールド荘園」、「荒涼館」、「ボヴァリー夫人」、「ジキル博士とハイド氏の不思議な事件」、「スワンの家のほうへ」、「変身」、「ユリシーズ」について講義しています。

面白い!

同じ人間でも世界を深く見ることができる人がいます。
そのような人は文学をどのように読んでいるのかを教えてくれる講義です。
文学なんて退屈でつまらないものと思う人は多いですが、それは文学を読む力がないだけです。
そんな人でも文学って面白い、このように読めばこんなに深いのかと教えてくれるのがナボコフの講義です。

著者は文学とは一つの世界を創造、構築した芸術であり、その構造や文体が何より重要であると述べます。
現実の社会とのつながりなどは全く必要なく、文学は作品の中だけで完結しているとも何度も強調しています。
作品の細部を丹念に読み込み、一つの場面がどのような役割を果たすのかを理解し、その場面にふさわしい描写や文体を考えていきます。
実際に著者の講義についていくと作品が構築する世界の美しさに触れることができるでしょう。
著者の時々の辛口コメントににやりとしながら芸術の楽しみ方を教えてくれる素晴らしい講義です。

文学に興味がない人もきっと楽しめる講義だと思います。




ミステリは今回全ていまいちだったので紹介なしです。

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[ 2013/09/15 12:24 ] 今月のお奨め本 | TB(0) | CM(0)
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