人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

日本もタイも生活費は変わらない

外こもりは多分しないと思いつつも色々と外こもりについて妄想しています。
最近思うのはもうタイでの外こもりはそれほどリーズナブルではないのではないかということです。

タイ経済は成長率が高く、最近の海外からの投資状況を考えると当分は高い成長が見込まれます。
失業率も最近では1%を切っており賃金は上昇傾向です。
日本の経済力の低下を合わせて考えると当然のことながらバーツに対して円は安くなっていくでしょうし、需給がタイトなタイのインフレ率もそれなりに高いままでしょう。
そうなると年あたり5%程度の生活費の上昇としても5年で3割ぐらいの生活費の上昇となってしまいます。
実際数ヶ月前には1バーツが2.6円程度だったのが、最近の円安で現在では3.1円程度になっています。
これだけで2割の生活費の上昇です。
私が学生時代の頃のタイの物価と比較しても相当上がった印象があります。

もちろんライフスタイルによって日本と比較してタイのほうが安いかどうかは異なります。
ゴルフ三昧の生活であればタイは安いでしょうし、とことんタイ人と同じ生活レベルを目指せばまだまだ日本より相当安く暮らせるでしょう。
しかしローカルレベルまでは落とすつもりはないけど生活費を抑えたいという場合はそれほどタイが安いとは思えなくなっています。

私のライフスタイルで大阪中心部とバンコクで生活した場合のシュミレーションしてみます。
1バーツは現在3.1円ほどです。切りの良い3円とします。

・住居費
バンコク:6000B、18000円
大阪:23000円

バンコクであればこれぐらい出さないと治安などが少し不安です。
マンションのグレードは当然バンコクのほうがかなり上です。
しかし住居は安全である程度綺麗であれば私は全く気にしません。

・水道光熱費
バンコク:1500B、4500円
大阪:7000円

バンコクは水道代は安いですが電気代が高いです。
飲料水は自販機の安いものを想定。

・通信費
バンコク:1100B、3300円
大阪:3200円

現在ガラケーとモバイルWIFIを使っていますが、株主優待で安くなっています。

・食費
バンコク:7500B、22500円
大阪:20000円

バンコクは朝は50B、昼夜が100Bずつ。
もう少し節約できると思いますが、たまに日本食を想定して余裕を持たしています。
バンコクで自炊した場合の金額が分からないのですが、それほど変わらないでしょう。
大阪の場合は普段は自炊で15000円で残りは週1日の外食のランチとします。

・交通費
バンコク:800B、2400円
大阪:1000円

バンコクでは語学学校、日本語図書館、その他への交通費です。
これは住む場所などにもよるのでちょっと適当ですが、これだけあれば大丈夫でしょう。
大阪では市内に住む想定なので自転車のみで0円でよいかもしれません。

・ビザ、語学学校学費
バンコク:2558B、7674円

学費が23000B、ビザ代、90日レポートで7700Bで月当たりにしています。

・保険、医療費
バンコク:2000B、6000円
大阪:3500円

保険は悩ましいですがやはりきちんと加入しておいたほうが良いと思います。
リスクを取るほど節約はしないという前提ですので。

・図書費
バンコク:1000B、3000円
大阪:0円

バンコクの場合はタイと日本の古本屋、電子書籍です。
できるだけ現地の図書館と無料の電子書籍を利用するつもりですが、本を読む時間が無尽蔵にあるのでこれだけでは足りないかもしれません。
大阪の場合はもちろん図書館のみです。

・旅行費
バンコク:2000B、6000円
大阪:13000円

バンコクの場合は年1回日本への帰省と考えています。
大阪の場合は東南アジアに年1回1ヶ月程度の旅行費用です。
旅行費はどこへ何回行くかによるので比較が難しいので単に日本とアジアの滞在を逆転させるとしています。

・交際、娯楽費

これについては比較が難しいので計算をせず、同じだけの費用とします。
バンコクでは語学学校や現地の日本人と知り合いになると暇をもてあましている分遊びに行く回数は増えそうです。
もしゴーゴーバーなんかに行きだしたらそれこそかなりの金額になると思います。
リタイア後の日本でのお小遣いは7万円を予定しています。

・その他雑費
バンコク:600B、1800円
大阪:1800円

服や散髪代、その他雑費ですが、このあたりはバンコクのほうがかかりそうに思います。
日本ではすでに必要なものが揃っているので。

交際費は入れないで合計すると
バンコク:25058B、75174円
大阪:72500円

バンコクのほうが高くなってしまいました。
ただし50歳になればEDビザからリタイアメントビザになるので学費がなくなり6000円ほど安くなります。
交際費と旅行費如何で大きく変動するので単純比較はできないとはいえ、基本的な生活費で比較すると私の場合はバンコクも大阪も変わらないようです。
さらにこれは現在の物価と為替を前提としているので、5年後、10年後を考えるともっとバンコクの生活費は上昇すると想定する必要があります。

チェンマイやパタヤであればバンコクより物価は低いですが、もうタイは外こもりには向いていないのかもしれません。
日本の物価がそれだけ低くなり、タイの物価がそれだけ高くなったということでしょう。
またテレビがあり、ネットの回線品質が良く、図書館で読みたい本がすぐに借りられ、新聞、雑誌も読める、店の商品、サービスの質も良い、いざとなれば短期のバイトもあるとなると生活の質は断然日本のほうが上です。

タイが好きでたまらない人は別にして生活費だけを考える人であれば日本のほうが良いように思えます。
しかしゴルフ好きや酒好きであればまだまだタイのほうが安上がりでしょう。

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[ 2013/02/17 13:39 ] アーリーリタイア | TB(-) | CM(4)

2013年1月のお奨め本

2013年1月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・ゼロ金利との闘い―日銀の金融政策を総括する(植田 和男)

学者出身で1998年から2004年まで日銀の審議委員を務めた著者が当時の日銀の政策を振り返って当時の学会の議論などと比較しながら解説しています。
主な論点は時間軸政策、ツイストオペのような資産の入れ替え、バランスシートの拡大についてです。
非常に分かりやすくコンパクトにまとまっているので何故か未だに蒸し返されるこれらの議論を知るのに良い本だと思います。
それほどは細かい説明ではないのである程度知識がある人にとってはおさらい程度に読む本です。
若干アカデミックですが、この程度を理解できないのなら金融政策について何らかの意見を表明してはいけないと思います。

リフレ派の議論の何がいらだたせるかというとこの20年議論されてきたことを踏まえることなく一切無視してしまうことです。
これまでの常識を超えた理論を唱えるのはダメなことではなく素晴らしいことなのですが、そこには根拠が必要ですしそれまでの理論を踏まえなければなりません。
もちろん大半の経済学者はまともです。
エコノミストは怪しい人が多いですが、これは自身の商売のことを考えるので仕方がないでしょう。
それにしてもまともでない人の威勢の良い政策を政治家や国民は求めてしまうようです。
いつまで雨乞いのようなことに頼ろうとするのでしょうか。

私はやはり中央銀行は金融システムの安定と物価の大きな変動を防ぐことのみの役割に徹し、本来政府がやるべきことを無理して中央銀行が代わりにやるべきではないと考えます。
バブル後の日本やリーマンショック後の欧米であれば中央銀行が積極的に政策を打つのは理解できますが、現在のような金融システム不安が和らいでいるときには市場の資源配分をゆがめるようなことは決してすべきではないでしよう。

それにしても白川さんはよく頑張ったと思います。
最後の政府からの圧力からも何とか切り抜けたように見えます。
イタリアのモンティさんのように白川さんには総理大臣をして欲しいぐらいです。
白川さんが総理大臣として冷静に判断しつつ、個々の省庁にはゴーンさんのようにリーダーシップを持って変革していく人がトップに立てば日本もだいぶ良くなると思うのですが。




・始祖鳥記 (飯嶋 和一)

災厄が続き、公儀も独占商人と結託して悪政を敷いていた江戸天明期。
ここではないどこかへ憧れ鳥のように大空を飛ぼうとした幸吉の一生と幸吉に関わることになった人たちを描いています。

武士でもなく剣客でもなく天才肌の職人が主人公です。
かといって市井の人というにはスケールが大きすぎる主人公であり、時代小説にはあまりないタイプです。
そんな幸吉が己の思惑とは離れたところで騒ぎを巻き起こしながら爽やかに生涯を駆け抜けていく様は読者を引き込んでくれます。

ただ幸吉を含めた登場人物像が似通いすぎて話が平板な印象を受けること、幸吉以外の登場人物の話の部分が多すぎて幸吉の魅力がぼやけてしまっていることなど不満な点もいくつかありました。




・群衆―モンスターの誕生 (今村 仁司)

近代資本主義とともに誕生した群衆についての考察をしています。
それまでにも存在した群衆とは異質な群衆が出現したときの当時の文学者などの驚きに着目しながら、これまでの群衆に関わる議論をまとめているので群衆論の入門書として最適だと思います。
特に「フランケンシュタイン」に現れた群衆への恐れの解説は非常に興味深いものがあります。

群衆とはどういう存在でしょうか。
例えば授業を聞いている学生たちは群衆ではありません。
しかし火事が発生して教室から学生たちがいっせいに逃げ出すと群衆が現れます。
つまりそこにあった差異の体系が消えさってしまうのです。

このような群衆は古代から存在したはずです。
近代になって現れた群衆は何が異なるのでしょう。
それは社会階層、階級を問わず群衆と化し、社会全体に群衆精神が行き渡ったことでしょう。
群衆社会の最たるものがナチスやスターリニズムなどのような全体主義国家といえます。
今や群衆はあちらこちらで見ることができます。
日本を嫌悪する中国人、中国を嫌悪する日本人、反原発に興奮状態になる人たち、皆で絆を求め一つになることを強要する人たちなどいくらでも例があります。
そこには自己を喪失し群衆と化してしまった差異のない存在があるだけです。
そして悲劇はこのような理性を使いこなせなくなった存在が爆発したときに生まれるのではないでしょうか。



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[ 2013/02/10 21:13 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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