人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。
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2012年9月のお奨め本

2012年9月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

人格転移の殺人(西澤 保彦)



偶然に人間の人格が入れ替わってしまう装置に入ってしまったメンバーの間で殺人事件が起こるというSFの要素があるミステリです。
初めに小説の舞台のルールを提示して謎を解いていくというタイプのミステリは好きなのですが、特に設定をSFのようにしてしまうのは読んでいて楽しいです。
この本でも人格が入れ替わるというありえない設定がされています。
そして謎解きは当然人格の入れ替わりがポイントになります。
このタイプの小説の中でも完成度が高くお奨めです。

・百年の孤独(ガルシア・マルケス)



いわずと知れたガルシア・マルケスの大ベストセラー。
ブエンディア家が創設したマコンドの百年の歴史を描いています。
エピソードをひたすら積み重ねて豊穣な世界を創造しているのですが、この濃密な世界は大抵の人が引き込まれることと思います。
しかし私は文学作品には興味を持たないせいか、南米文学の最高峰とまで言われる理由はさっぱり分かりません。
それでもこの神話的な世界はエンターテイメントとしては極上と言えるでしょう。

・中東戦記 ポスト9.11時代への政治的ガイド (ジル・ケペル)



フランス人の著名な中東研究者が9・11のテロの前後に中東地域を訪れたときのエッセイ。
エッセイなので説明が少なく前提となる知識がないと少し理解しづらいかもしれませんが、訳者がかなり丁寧な訳注を入れてくれています。
日本人研究者が書く本はイスラムへの愛情が強すぎるように感じることが多くあります。
私は学問とは対象を徹底的に相対化することだと考えているのであまりそのような本は好きではありません。
しかし本書では著者はイスラムという研究対象を相対化し突き放したような態度を示します。
さらには時折窺える著者のイスラムへの愛情もかえって好感をもてます。
著者の考えを肯定する必要はありませんが様々な視点を獲得することは大切で、その点で良書だと思います。

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[ 2012/10/09 23:10 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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