人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

バックパッカーのすすめ

最近は若い世代が海外へ行くことが少なくなっているようです。
バックパッカー旅行をする人も減少しているのでしょうか。
だとすると非常に残念なことです。

バックパッカーをしようが世界一周をしようがそれほど人生観が変わるわけでもないし、人間として成長するわけでもないと思います。
旅をして得たことと言えば女の子としゃべるときの話題が増えたことだけだと沢木耕太郎は述べています。
私もそう思います。
人間的成長だけを言うなら「きちんとした」本を読んだり、働いたほうががよっぽど成長できるように思えます。

それでも若いうちにバックパッカーは必ず体験しておいたほうがいいと私は思います。
なぜなら異文化体験は想像では決してできないからです。
現地で飲み食いし、話をしないと異文化の存在は認識できません。

現地に行くと一つの国や文化的な背景とそこに所属する個人とは別個のものであるということが理解できます。

例えば話題の韓国批判ですが、あたかも韓国という一つの実体に対して批判が向けられています。
当然のことながら国家というものはあやふやでそこに住む人の全員を代表しているわけではありません。
それどころか少数の意見が代表してしまうことが多々あります。
日本でも国家の行動を全ての日本人の意見の集約とみなされるとほとんどの人がそれは違うと言うでしょう。
人間の行動には個人、家族、友人関係、会社、サークル、地方自治体、国家、国際の地域機関、世界全体の国際機関など様々な行動レベルが存在します。
どこかのレベルで紛争が起きても他のレベルでは紛争を抑えるようにできるようになってきたのは人間社会の進歩と言っても良いです。
しかしながらどうしても隣国同士の紛争となると国家レベルに全てを集約しがちです。

異文化を体験すると異なった立場を知るだけでなく、このような様々なレベルでの人間活動の存在を知ることができると思うのです。

私は韓国も中国も好きですが、これまでに大学や旅先、仕事で様々な韓国人や中国人と話をしてきたからだと思います。
だからこそ外交問題と切り離すことができるのです。
もちろん私がこれまでに出会った人たちはそもそも教育レベルの高い人たちであるとは思います。
相手国のマジョリティではないでしょう。
それでももし彼らと出会っていなければステレオタイプ化した韓国や中国ばかりを想定して、そこに住む人たちのことを認識できなかったかもしれません。

宗教の問題についてもそうです。
現在の日本の若者で宗教を真剣に信仰している人は少ないでしょう。
私も神の存在など全否定しています。
しかし世界の半分以上の人は一神教を信仰しています。
世界のほとんどの人が宗教とともに日常生活を営んでいるのです。
日本人は圧倒的な宗教的少数派です。

このことについても教科書で知識としては書いてありますが、現地に行かないと中々理解できません。
中東に行けばイスラムの存在を嫌でも知らされるし、インドに行けばカースト制度について考えさせられるような機会もあるでしょう。
自分の考え方が圧倒的な少数派であることを実感として認識させられてしまいます。
また、宗教ではないですが人種差別的な言動を受けたことのあるバックパッカーも少なくないでしょう。

もちろん異文化の中にいると日本を相対的に眺めることができるので、改めて自分の国や文化に興味を持つこともできます。
私も大学生のときにバックパッカーを始めるまでは日本が嫌いでどこにあるのかもよく分からない理想の外国が好きでした。
しかしバックパッカーを何度かすると日本がいかに素晴らしい国かを実感するようになりました。
バックパッカーのような数ヶ月の旅行でよいので一度は日本から自分を物理的に距離を置くことはあったほうが良いと思います。
ただ、私の大学生の頃とは異なり現在は世界中でインターネットが利用できます。
毎日日本の出来事を確認したり、日本とメールでやり取りをしたり、旅行中の調べものまでもネットで済ませるのは日本から離れている意味が薄れるのではないでしょうか。

また新しい自分を発見することもできます。
内向的な性格と思っていても、仕方なくもあるでしょうが意外と外国人と積極的に話しかけることができます。
10円の支払いをめぐって現地人と怒鳴りあえることができたりなどします。
日本で生活していて怒鳴るなんてことがあるでしょうか。
私は日本では清潔な環境でないとダメなのですが、海外に出るとモードが切り替わるのか少々の汚い安宿でも平気で泊まれる自分を発見しました。

海外に出ることにはこのようなポジティブなことだけではなく、日本にいるのが苦しくて海外に出る人もいるでしょう。
海外に出ることで日本での社会的背景をリセットすることができます。
日本が非日常でお金を貯めて海外に出たときに日常に戻るという逆転生活の人に何度か出会ったことがあります。
日本では誰ともしゃべらずただ黙々と海外旅行だけを希望に働いているらしいです。
外こもりにもそういう人が多いでしょう。
日本での生活を何とかする努力をしたほうがよいと思うのですが、それができないから海外に逃げるのでしょう。
それでも海外に出ることによって少しでも癒されるのならそれはそれでよいと思います。
豊かな国に生まれた人間の贅沢であるとは思いますが、神経をすり減らして生活するよりはよっぽどましです。

日本という小さな国にとどまらないで、バックパッカーあるいはできれば留学や仕事で海外の人たちと接して欲しいなと思います。
様々なレベルでの交流がある国同士であれば対立をできるだけ小さくし、両者にとっての利益をできるだけ大きくする方向へのインセンティブが大きくなるのではないでしょうか。

矛盾するようですが、一方で相手と様々な交流をしておくと相手を知ることにより外交や経済での競争にもリアリズムが生まれます。
まだまだ世界が国家単位で動いている以上は国家間の外交、経済競争を勝ち抜く必要があります。
国益を最大化するときには相手に対する知識と人脈をフル活用した国家戦略を立てる必要があります。
日本の外交とはなんてえらそうなことを言う知識はありませんが、日本の外交は自分がこうしたから相手もこうしてくれるだろうと言う希望や期待を持ちすぎのように思えます。
国家が国益を目指して外交的、経済的な果実を得ながらも、様々なレベルで交流し関係を強固にすることを怠らずに最後には自国だけが果実を得るのではないWIN-WINの関係を目指すのが成熟した国ではないでしょうか。

少し大きな話になりましたが、若い人には日本に引きこもらないでもっともっと海外で出て行って欲しいものです。
別に国際交流などというような大げさなものではなくとも、異文化体験を楽しむだけでその後の人生の選択肢が増えるように思います。
インドやタイなどにはまりすぎて日本で生活するのが辛くて仕方が無くなった人もたくさんいますが・・・。

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[ 2012/08/18 12:07 ] 海外旅行 | TB(-) | CM(2)

竹島とか原発とかへの反応

日経の電子版読者からのアンケートを募るクイックVoteで「韓国大統領の竹島上陸、どう対応すべきですか 」という質問の結果が出ていました。

私が気になったのはアンケートの回答者の94%が男性だと言うことです。
日経電子版の読者層の男女比率が分からないのですが、それにしても男性ばかりだなという印象を持ちました。

考えてみるといわゆるネット右翼と呼ばれている人にも女性が少ないように思えます。
ある調査ではネット右翼の女性比率は16%だそうです。
同じ調査でネット右翼で2ちゃんねるに毎日アクセスするのは4割ほどだともありました。
2ちゃんねるのユーザも女性は少なそうです。

私の思いつきの推測なのですが、女性が竹島に興味をあまり持たないのは以下の3つの理由があるのではと思います。

・女性は遠い敵に興味を持たない。
竹島という遠く離れた島に関わることには興味を持ちにくいです。
自分の身に直接的な危険や不利益が生じるわけでもない相手は少し抽象的となり女性は敵としてイメージしにくいのではないでしょうか。

・韓国に親近感を持つ女性が多い。
女性のほうが韓国に旅行経験がある女性は多いでしょうし、韓流ブームで韓国になじみがある人も多いでしょう。
相手との関係が近くなるとかえってネガティブな感情を持つこともありますが、この場合はポジティブな感情を持つようになっているのではないでしょうか。

・自分の現状を否定するタイプが比較的少ない。
男性のほうがどうしても社会のプレッシャーが大きく、認められない自分、うまくいっていない自分の人生を否定して外部に敵を求めやすいように思います。
韓国は実際に外交の問題があり経済競争の相手でもあるので敵として想定しやすいでしょう。
女性はそのような場合でも外部の攻撃対象よりは自分自身に意識が向くことが多いようです。
また女性の生活状況は男性に比べるとそれほど悪化していないでしょうし、実家暮らしも可能なことが多いことからそれほど外部の攻撃対象を必要としていないようにも思えます。


では脱原発についてはどうでしょうか。

男女比率などの調査を見つけられませんでしたが、脱原発を唱えるのは女性の割合が多いようです。
私の周りを見ても脱原発を唱えているのはほぼ女性のみです。

女性は身近な危険には感覚で察知して過剰反応することが多いのではないでしょうか。
主婦など女性は狭い世界で生きている人が多くなりがちなことも影響しているのかもしれません。

男性の場合は抽象化能力が高い人が多いのか、原発の危険も相対化して対処しようとするタイプが多いよう見受けられます。
男性は社会で働くことが多いので様々な要素を相対化して判断することにも慣れているでしょう。
反対に相対化する必要が少ないところで生活している人は男性であっても原発の危険を絶対化する傾向があります。
また不安を逆手にとってマネタイズすることに成功しているのも男性が多いように見受けられます。
このような抽象化能力が高いからこそ韓国のような遠く離れた敵も思考の対象としやすいのかもしれません。

男女や社会層によってどのような事象に喜び、不安、怒りを感じるのかは中々興味深いです。
いじめの問題やオリンピックなどはどのような社会背景の人が強く反応しているのでしょうか。
その人の社会背景などの社会学あるいは脳神経科学のような文理両方のアプローチができそうです。

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[ 2012/08/15 14:21 ] 雑感 | TB(-) | CM(0)
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