人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

千年続いた村が消えようとしている

10年ぶりぐらいに祖父母の村へお墓参りに行ってきました。
私の一族はずっとその村に住み続けています。
村は1000年以上続いており、私の家も少なくとも江戸初期から続いています。
私の親の世代もほとんどが村に住み続けておりいとこたちも村で育っています。
私は親が結婚と同時に村を出たので新興住宅地で育ちました。

大阪なのですが陸の孤島といった感じでコンビニがありませんし、飲食店もありません。
車で20分ぐらいのとなりの町には大きなスーパーや病院などがあります。
村内は昔からの家が多いせいか大きな家が多いです。
私の祖父の家も立派な門があり敷地内に3つの家と1つの蔵が建っています。
今は叔母が一人で住んでいます。

産業は特になく親世代は建築業などの自治体がらみの仕事と公務員が多いです。
昔から続く村なので政治家との付き合いがありうまく自治体から予算を取ってこれたり、コネで公務員になるのが容易だったようです。
府や市の議員も一族から出しており今は一人だけいます。
私の世代ともなると政治力もあまりなく、サラリーマンや通常ルートで公務員になった人が多いです。

そんな昔から続く村ですが、明らかに衰退しておりあと20年もすれば滅ぶのではないかというところまで来ています。
村を歩いてもほとんど人を見かけることはありません。
住民のほとんどが70代以上です。

親の世代まではほとんどが村に残っていたのですが、私の世代はほとんど村を出ています。
田舎ですが車で駅に出てしまえば大阪や難波まで30分かからないので通勤は不便ではありません。
けれども皆村に住むのを嫌がるのです。
とても閉鎖的で人間関係の濃密さが嫌なのだと思います。
青年団や消防団は参加必須ですし、村中が知り合いです。
冠婚葬祭なども毎回大行事で疲れます。
今となってはそもそも若い世代がいなくなって住みにくいというのもあるでしょう。
また閉鎖的なためか差別意識も強く、私のいとこが結婚しようとしたときに一族から家柄が合わないと言って騒動が起きたこともあります。
村外から嫁に来た女性もやっぱり馴染めないようで離婚率がかなり高いです。
そのためか私の親世代はほとんどが村内や隣接する村の人と結婚しています。

墓参りに行ったときにいとこが遺産相続で土地をどう分けるかでもめていると話していました。
誰が土地をもらうかではなく、誰に土地を押し付けるかです。
使いようのない売れない土地だし、固定資産税も少しはかかりますし、管理のことも考える必要があります。
昔から続く家で金持ちが多く遺産放棄もできないし、もちろん物納も難しいです。

私が小さいときは子供も多くお祭りなどは賑やかでした。
車さえあれば通勤にも生活にも困らなところなのでここまで寂れるとは思いませんでした。
結局は人が住むところとして必要とされなくなったのでしょう。
人口が減るということは人が住む地域も減っていきます。
都会でも田舎でも人を惹きつける魅力がないと生き残れないということです。
地方創生などといって都会からお金を取ってくるのではなく自ら付加価値を創出した地域だけが生き残れるのでしょう。

私が死ぬまでに1000年以上続く村の終焉を見ることになりそうです。

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[ 2016/08/27 14:53 ] 雑感 | TB(-) | CM(2)

人は直観で判断する

最近読んだ本でベイズの定理についての記述がありました。
それで以前にアメリカの医者への調査について雑誌か何かで読んだことを思い出しました。
その調査には以下のような問題がありました。

1万人に1人かかる病気の検査で99%正しい判断ができる検査薬を使いました。
検査結果が陽性の場合に実際にこの病気である確率は何%でしょうか?


よく見かける例ですが、アメリカの医者たちのほとんど(記憶があいまいですが)が99%と答えたのです!!
プロの医者がこのような初歩的な確率の問題を理解していないとすると恐ろしいものがあります。

答えは約0.99%です。
確率の知識がなくてもよく考えると分かります。
1万人に検査する場合は病気の人が1人、病気でない人が9999人です。
9999人の病気でない人の1%が疑陽性となってしまうので約100人が疑陽性です。
とすると陽性が1人と疑陽性が100人で合計101人ですので、1%弱の確率で実際にこの病気にかかっていることになります。

もうひとつベイズの定理で有名な例としてモンティーホール問題があります。

3つの箱に1つだけ当たりがあります。
回答者は最初に1つ選び、その後に出題者が残り2つのうち外れの箱を空けます。
その後で回答者は最初に選択した箱か残りの箱を再度選択することができます。
回答者はどちらを選択すべきでしょうか?


多くの人は2つの箱から選択するのだから確率は50%だと勘違いしてしまいます。
これも事後確率の意味を知っていれば明らかで、答えは残りの箱を選択することです。
最初に選択した箱が当たりの確率は33%で残りの箱の当たりの確率は66%です。

最初の選択時の確率を考えれば分かりやすいです。
自分が選択した箱の当たりの確率は33%です。
すると残りの2つの箱の全体の当たりの確率は66%です。
残りの2つの箱のうち外れの箱を除外できるのですから、残った箱の確率は66%に上がることになります。

人間の直観や認知というものはあてにならないことが多いです。
しかし知識と経験、詳細な検討がそれを補ってくれます。
上の例だと確率の知識があれば正しい答えをすぐに導き出すことができます。
あるいはじっくり考えてみても正しい答えにたどり着けるでしょう。

直観や認知があてにならないのは人には感情があり認知のパターンがあるからです。
なので人は勉強と経験が必要なのだと思います。
しかし勉強をしない人や考えない人は直感だけで考えてしまいます。
このような人たちは感情や関連の薄い事象の同時生起に引きずられます。
放射能=怖い、デフレ=不況、格差=金持ちが悪い、などといったキーワードが直観的に結び付けられてしまうといったようなことです。

ネットが一般的になって直観のみに頼った言説がますます増えてきたような感じがします。
そしてそのような言説が一定程度影響力を持つようになっているようです。
もう少し知識や経験、熟考も大切にして欲しいものです。

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[ 2016/08/20 15:47 ] 雑感 | TB(0) | CM(0)
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