人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

猫の里親になるハードルが高い

来年中ぐらいに引っ越しを考えています。
これを機会に猫を飼える賃貸マンションに引っ越して猫を飼おうと考えています。
動物の生体販売の問題についてよくしらないですが、ペットショップで買うよりは里親になったほうがいいだろうと里親募集サイトを眺めています。
けれどもその条件がなかなか厳しくて少し驚いています。
命を里親に託すわけですし、保護した猫の幸福を願う気持ちが強いのはよく分かるのですけどね。
猫が保護されることになった原因を避けるためにつけられる条件がほとんどです。

私が見た限りでの条件は以下のようなものです。

・飼育環境とルール
①定期的な健康診断、ワクチンの接種、不妊手術などをきちんと行うこと
②完全室内で飼い、病院などの移動以外での外出禁止、脱出防止策の設置、玄関などは不可
③留守番時間は4時間以内であること
子猫の場合はこの条件が多いですが成猫でもたまにあるようです。
70歳以上の人間は留守番とみなさないというのもありました。70歳以上でしっかりした人はかなり多いと思うのですが。
④多頭飼いの禁止(5頭までが多い)
⑤猫飼育可の住宅であること
猫飼育可であっても賃貸はダメだという厳しいところもありました。
⑥6歳以下の子供がいないこと
この条件を課しているところが多いですが、子供が生まれる可能性のある若い夫婦はどうなんでしょうか。

・里親の責任能力
①20歳以上であること
②60歳未満であること
猫の寿命を考えてのことで万一の場合に後見人が猫を引き取るという誓約書があれば可能としていることろもあります。
③終生愛情を持って飼育し他人への再譲渡を行わないこと
④経済的能力が十分にあること
⑤生活保護を受けていないこと
経済的能力がないということでしょうが、わざわざ明記することなんでしょうか。
⑥定職についていること
これが結構あるんですが、私は引っ越すと完全リタイアするつもりなので引っかかってしまいますね。
⑦一人暮らしは不可
⑧同棲は不可
この二つは留守番が長くなりがち、環境が変わりがちだからということです。
分からなくもないですが、夫婦でも共働きも、別れることも、転勤もよくあると思うのですが。
⑨男性の1人暮らし
過去に虐待目的で里親になったのが男性に多かったからだということらしいです。
しかしこれを明記してしまっていいのでしょうか。
肌の色や出身地であなたは犯罪者の可能性が高いと言うのと変わらないように思います。

・譲渡に関して里親の身分、資格、飼育環境の確認
①身分証の提示およびコピー
身分証コピーなど個人情報を保管する場合は責任もって個人情報を保護するシステムを作っておいてほしいものです。
②猫の飼育許可が明記している賃貸契約書などの確認
③家に訪問しての飼育環境の確認
④同居家族全員の面談
⑤譲渡後に写真などでの猫の状態の報告
3回とか1年間が多いですが、中にはもっと長期間の報告を要求されることもあるようです。

本当かと思うのですが、源泉徴収や確定申告の提出、勤務先への確認、譲渡後のアポなし訪問ありというところもあるそうです。
そこまですれば確かに虐待などは防げそうでしょうがそんなことを受け入れる人がいるのだろうかとも思うのですが。
さすがに保護団体ではそこまで条件にするところを見かけないので個人活動家で厳しくしている人がいるのかもしれません。

だいたいこんな感じですが、なかには里親になることに心が折れてペットショップやブリーダーから飼う人もいるようです。
アンケートから始まって色々と審査されて個人情報をかなり出したあげくに断られると心が折れるでしょう。
数か月のやり取りを経た後に断られてしまい、就活で第一志望に断られたときよりショックだったというブログを読んで少し笑ってしまいました。
どういう立場であれ審査、評価されるというのは結構きついものです。

譲渡条件にどのような条件を付けようとそれは譲渡側の自由です。
けれども一方で間口を狭めるのもどうかなと思います。
保護活動家の願いは目の前の保護猫だけでなく、社会全体で不幸な猫を減らすことだと思います。
それなら里親になってくれる人の間口を広げることも必要です。
それは不幸になる可能性がある里親に譲渡するというのではなく、現在の一律の条件では切り捨てられる良い里親も多いのではないかということです。
あるいはもしかすると里親の希望者が多く、時間の制約があって一律で切り捨てる条件を設けているのでしょうか。
それなら分からないこともないのですが、その場合条件が合わない人はペットショップやブリーダーから猫を買うことでよいのでしょうか。

また、譲渡側が里親詐欺に警戒するのと同じく里親希望側も個人情報の悪用を恐れて当然です。
企業なら個人情報保護法などをきちんと守るようになってきましたが、保護団体や個人活動家の情報の管理体制の不安や悪意を持った人がまぎれていないかを心配するのは自然です。

猫の里親サイトを見るだけでなく、保護猫カフェにも行って猫を飼いたい気持ち満々の今日この頃ですが、果たして私は里親になることができるのでしょうか。

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[ 2020/09/19 17:06 ] 雑感 | TB(-) | CM(12)

2020年8月のお奨め本

2020年8月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・「ロウソクの科学」が教えてくれること (マイケル・ファラデー 尾嶋好美)

ファラデーの有名な講演でベストセラーにもった「ロウソクの科学」をベースにして解説や実験の写真をつけて理解しやすくした科学本です。
ロウソクがどのように燃えるのかという仕組みをファラデーが実際に実験をして確かめていくのですが、そのライブ感がひしひしと伝わってきます。
燃焼するとはどういうことか、物質によって燃焼の仕方は異なるのか、燃焼の仕方によって生じる色が異なるのか、あるいは植物や動物でもそういう現象が起こるのかと広がっていきます。
当時は多くの家庭でロウソクを使っていたのでしょうが、そのような身近なものの仕組みを実験を通して科学的に解き明かしていくという講演が大人気だったのはうなづけます。

ありふれた現象でも科学的にみるとどれだけ奥深く素晴らしいことなのか、そして難しい知識がなくともその奥深さを味わえることが多くあり子供でも味わえるというのだということを教えてくれる素晴らしい講演です。
現代向けにより分かりやすくした本書は中学校の必読書にして欲しいぐらい素晴らしいと思います。
もちろん大人でも十分に科学の面白さを味わえますし、実際ファラデーの講演には子供だけでなくプロの研究者や科学愛好家の大人たちが多く集まったそうです。



・エネルギー400年史: 薪から石炭、石油、原子力、再生可能エネルギーまで(リチャード ローズ)

人類の主なエネルギーが材木から石炭に切り替わるころから現代までのエネルギーの歴史をたどります。
三部からなり第一部の石炭を使った蒸気機関による動力の獲得、第二部は様々な油によるランプから電気による照明、第三部では自動車の普及から石油、原子力の利用と現代のエネルギーについてです。

人類の生活レベルが発展するときにいつも障害となるのはエネルギーの問題だったと思います。
その苦闘をたどると改めて人類の貪欲な知識欲や発明欲に感心しますし、それが現在までの発展を支えてきたのだと思います。
例えば木材が枯渇してきて、石炭を利用しようと行ってもそう簡単には利用できません。
石炭を実際に利用するための技術、採掘のために水を汲み上げる蒸気機関や石炭を運ぶための運河の整備、鉄道の発明など多くの技術に支えられて石炭がエネルギー源として使えるようになります。
電気を発電できるようになってもそれを長距離送電する技術とインフラが必要ですし、自動車が普及するには適切な動力源が必要ですし、それを供給する仕組みも必要です。
新しいエネルギーが発明されるとそれを利用するための技術やインフラの開発がされて、そのうち新しいエネルギーが現れて新たな課題が出てくるという繰り返しによってここまでの社会になったのだあらためて思わされます。

原子力発電が可能になってまだそれほどは経っていませんが、チェルノブイリや福島の事故でネガティブになってきています。
しかし、実際にはアジアを中心にエネルギーの原子力発電が占める割合は恐らく増えていくでしょうし、他のエネルギーと比較した時の原子力の優位性をきちんと評価するべきという著者の立場が印象的でした。

蒸気機関の発明や電磁気力の解明など個々については解説している本は多くありますが、そのことがいかに人々の生活を激変させ社会の在り方も変えてきたのかを解説しているところが本書の価値であり面白さだと思います。



・ザ・ボーダー (ドン ウィンズロウ )

アメリカとメキシコの麻薬戦争に身を投じたアート・ケラーの40年に及ぶ物語の第3部の完結編です。
前作で宿敵であった麻薬王アダン・バレーラの死から物語は始まります。
麻薬商たちをまとめていたバレーラの死は後継者を目指す新たな争いが生まれただけでした。
DEAの局長に就任したケラーは新たな戦いに身を投じます。

面白いです。ここまで重厚な物語は日本ではなかなか生まれないと思います。
アメリカ社会に蔓延する麻薬と麻薬商たちの跋扈という病理がこのような物語を産みだすのでしょう。
フィクションなのですが実際の麻薬の現状や起きた事件を題材にしており、日本人には理解しがたい惨状です。

前2作に比べると少しパワーダウンかなとは思いますが、相変わらずのぐいぐい読者を引っ張っていく作品です。
重厚なハードボイルドが好きな人にはこの3部作は必読でしょう。



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[ 2020/09/09 20:18 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(2)
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