人生の暇つぶし

2016年にリタイアしました。アーリーリタイアや資産運用、旅、読書などのネタを徒然なるままに書き綴ります。

いつでも動ける人

今の時代は転職が珍しくないですし、出身地域以外も働くことが普通のことと思います。
それでも一生同じ会社で働く人も少なくないでしょうし、地元で就職して働き続ける人も少なくありません。

レールから外れず変化を求めずに生きている人はやはり多数なのだと思います。
しかし、そのような生活が良いものであり続ければよいですが、人生には色んなことがあります。
会社がつぶれることもあれば、社内に居づらさを感じるようになるかもしれません。
あるいは結婚生活が辛くてしょうがなくなるかもしれません。

そういう時にそこから逃げられることが可能ならばそれほど苦しむことはありません。
ブラック企業なのに働き続ける人は次に行くところがない、あるいはそう思い込んでいるから逃げられずに追い込まれていくのでしょう。
私自身も大学も社会人もずっと関西で関西を出るという発想がありませんでした。
しかし、当時勤めていた2社目の会社が嫌で嫌で仕方がなく求人サイトを夜な夜な見ていた頃に、突然東京に行こうかと思いつきました。
実際に東京に来てみると生き返ったようになり、何でもっと早くから東京に来なかったのだろうと後悔したものです。
それぐらい東京の生活環境が私に合っており、大阪は合わなかったんだなと実感しました。
それまでは何となく関西で生まれ育ち関西で働いて関西で死んでいくものだと思いこんでいました。
バックパッカーをしていて世界一周とかに憧れていたにも関わらずです。
でも冷静に分析すると自分の性格や当時のやりたいことを考えると東京のほうが適しているのが分かっていたはずです。
大学進学で東京を選択するということをしっかりと検討すべきでした。

それからは転職のハードルも下がりすぎて何度か転職しています。
また不満などがあれば我慢などせずに会社に要求するようにもなりました。
いざとなれば辞めればいいのですから我慢なんてするだけ損です。

仕事でも住む場所でも合わないと思えば変えてしまえばよいのです。
一つの会社、場所、あるいは信念に人生を捧げる必要はありません。
けれど離婚は簡単にできないかもしれませんね。
私が結婚を望んだことがないのは自分を縛るものを嫌うからだと思います。

仕事を辞めるのは簡単ですが食べていくために次の仕事を見つけなければいけません。
そのためにはスキルを上げておく、転職のタイミングの見極めなどの努力も必要だと思います。
会社の文句を言っているだけの人が簡単に転職できるほど甘くはありません。
さらに努力して結果を出す人は会社への要望も通りやすくなります。

地方都市で仕事がない場合に東京を選択肢に入れられる人は強いでしょう。
東京に行くことなく自分で仕事を作ってしまう人も強いでしょう。
東京より働きやすい、住みやすい国があればその国に移住するという選択肢がある人は相当強いでしょう。
国境というハードルが低くなっており、その分国をまたぐことができる人とそうでない人の差は大きくなるかもしれません。

アーリーリタイアの魅力は自分を縛るものがなくなり自由に動けるということではないでしょうか。
海外に行ってもいいし、引きこもってもいいし、趣味でもボランティアでも好きなことができます。
しかしこの自由さに戸惑う人もいます。
ただ仕事が嫌でアーリーリタイアした人の場合はそうなるかもしれません。
けれどこれも動ける人であれば何かしら行動を起こせるのだと思います。
もちろんそもそもリタイアに適性がある人はぼーっとした日々を楽しめるでしょう。

東京にマンションを買ってしまい私もこの地に少し縛られているかもしれません。
東京が大好きですし全く不満はないので、その分動いてみようかなという気持ちが出てこなくなっているように思います。
まだもう少し人生が続くのでどこかで環境を変えようかなとたまに夢想して楽しんでいます。

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[ 2018/10/23 16:47 ] 人生 | TB(-) | CM(0)

2018年9月のお奨め本

2018年9月に読んだ本の中でお奨めのものを紹介します。

・興亡の世界史 東インド会社とアジアの海 (羽田 正)

東インド会社の歴史を追いながらアジアの海洋貿易の世界をたどります。

興亡の世界史シリーズでも私が好きな一冊です。
バスコダガマから始まり、オランダやイギリス、フランスの東インド会社の設立とその役割の変遷、対するインドや東南アジア、中国、日本の政策をアジアの海を中心に据えた歴史を意欲的に描いています。

貿易された商品の変遷、徐々に変化していく東インド会社と地域権力との関係、日本や中国の貿易政策、個々の研究も面白いですが、グローバルな視点に立つと歴史はぐっと面白くなります。
現代以上に大きく政治や文化が異なる時代ですが、その異なる文化が歴史に大きな影響をもたらし始めるのがこの大航海時代なのでしょう。

キリシタン追放の時代に日本から追放された西洋人とのハーフの女性のエピソードがあるのですが、インドネシアでたくましく生き抜いており、いつの時代でもグローバルに生きる人の力強さには感動を覚えます。

こういうグローバルな視点での歴史は何を中心に記述するか、自分の専門外のことを多く記述することになるなど非常に難しい作業ですが、やはり意義のある作業であり、この本は十分に成功していると言ってよいと思います。




・重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (大栗 博司)

相対性理論、量子力学、超弦理論を解説している本です。
重力とは何かというタイトルですが、中身は物理の歴史になっています。
重力とは何かを知るために必要な理論を易しく解説する本と言えます。

他の物理学の入門書と同じような感じですが、若干易しめに書かれており躓くところは少ないと思います。
ホーキングの業績の解説、相対性理論などは分かりやすくて良かったです。
興味深かったのは少し難しかったですがブラックホールで失われる情報が因果律を破るということや、その解決策としてのブラックホールという3次元を2次元の投影として考える方法、物質を分割していくことができる限界などです。




・【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛 (池内 恵)

第一次世界大戦後の中東諸国の体制を決定づけたサイクス=ピコ協定、セーヴル条約、ローザンヌ条約と当時の状況の解説とそれと比較した現在の中東の状況を解説しています。

サイクス=ピコ協定そのものの深い解説ではなく、あくまでここから始まった中東の混迷と現代の状況の解説です。

著者が強調しているのはロシアとトルコの関係です。
黒海を巡ってオスマン帝国時代からトルコとロシアは常に緊張関係にありました。
そして現在はロシアがクリミア半島を併合してしまい、シリアにも大きな影響を及ぼしています。
現代になって再びロシアとトルコの緊張が前面に現れつつあるようです。
一方でトルコとアメリカとの関係悪化に見られるように、ロシアとトルコはともに強権国家でもあり連携するところもあります。

それにしてもいまだに中東は宗教や部族などで争いを繰り返し安定が見られません。
著者は結局第一次世界大戦当時の問題を解決できずにもとに戻ったような状況だと述べます。
結局は解決なんて不可能のように思えます。
今までの歴史を振り返ると西欧のように宗教や部族の代わりに自立した個人が確立されないと安定はやってこないのではないでしょうか。
もちろん豊かな西欧でさえそんなものは幻想と思いたくなるようなことばかりですが、それでも西欧も多くの戦争を経験しながらも安定した社会になったのも事実なのではないかと思います。



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[ 2018/10/13 15:12 ] 今月のお奨め本 | TB(-) | CM(0)
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